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華麗なる王室絵巻!イギリス王女のロイヤルウェディング

おたくま経済新聞 / 2018年10月15日 17時13分

写真

キスをかわす新郎新婦

 2018年10月12日、イギリスのユージェニー・オブ・ヨーク王女とジャック・クリストファー・スタンプ・ブルックバンクさんの結婚式がウィンザー城のセントジョージズ・チャペルで行われ、近衛兵グレナディアー・ガーズが華燭の典に花を添えました。

 ユージェニー王女はエリザベス2世女王の次男、ヨーク公アンドルー王子の次女で28歳。イギリスの王位継承権第9位の王族です。3つ年上となるお相手のジャック・ブルックスバンクさんは、俳優のジョージ・クルーニーさんらが設立した「CASAMIGOS」という銘柄のテキーラを作る酒造会社(現在はイギリスの酒造会社DIAGEOの傘下)のヨーロッパ地域ブランドマネージャーを務める人物。ブルックスバンク家は準男爵(身分上は貴族ではなく平民)の家柄です。

 お二人はスイスのスキーリゾート地、ヴェルビエで出会い、交際を続けてきました。交際を始めた当時、ユージェニー王女は王位継承権が第6位で、2013年に改正された王位継承権法で「結婚に際して国王の認可を要する継承権上位6名」に入っていました。しかしこの間、ウィリアム王子夫妻に3人の王族が誕生し、それぞれ王位継承権の3~5位を占めたため、結婚に際してエリザベス女王の手をわずらわせることはなくなりました(王位継承権上位6名は、国王の認可なしでも結婚はできるが、王位継承権は剥奪される)。1月に婚約が内定した際は、父君のヨーク公アンドルー王子が自身のTwitterで喜びを表していました。

 10月12日、ウインザー城のセントジョージズ・チャペル前には、大勢の人が見守る中、王室の近衛兵であるグレナディアー・ガーズのナイメーヘン中隊が登場し、西側階段に整列しました。赤い軍服と黒い帽子が、伝統的なチャペルと飾られた花々に映えます。




 今回、新郎新婦の補佐をするブライズメイドとページボーイは、シャーロット王女やジョージ王子が務めました。お揃いの髪飾りやベルトが可愛らしいいでたちです。

 結婚式が終わり、扉が開いて新郎新婦をはじめ、式を見守ったゲストたちが姿を見せます。最上段で扉を開ける大役を担ったのは、イラクから帰還してまだ4日目というマーク・オズモンド中尉でした。


 グレナディアー・ガーズが階段の両側を警護する中、新郎新婦はキス。集まった観衆から大きな祝福の拍手が上がりました。





 2018年は、4月にウィリアム王子とキャサリン妃に次男のルイ王子が誕生し、ヘンリー王子とメーガン妃の結婚式が5月に行われるなど、イギリス王室に慶事が続きました。その分、近衛兵の晴れの舞台を目にする機会が多く、美しい装いと華麗な動きが見られたのは非常に素敵なことでした。

 今回の結婚式は、イギリスのテレビで生中継されたほか、イギリス王室の公式YouTubeチャンネルでも生中継され、全世界の人がネットを通じてロイヤルウェディングの様子を見ることができました。現在もアーカイブで見ることができます。もし来年日本で行われる天皇の践祚と即位の様子がネットを通じて生中継されると、世界の多くの人が日本の皇室文化に触れる良いチャンスとなるかもしれません。

Image:Crown Copyright 2018

(咲村珠樹)

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