リングシリーズ最新作「貞子」 池田エライザ主演で2019年5月に公開決定
おたくま経済新聞 / 2019年2月8日 4時0分
(C)2019「貞子」製作委員会
ホラー映画「リング」シリーズの最新作が、「貞子」というタイトルで、2019年5月24日に公開されることが決定しました。原作は鈴木光司の小説「タイド」(角川ホラー文庫刊)で、主演をつとめるのは女優の池田エライザ。そして監督は、映画「リング」(1998年)をはじめ、最近では「スマホを落としただけなのに」(2018)の大ヒットも記憶に新しい中田秀夫の名が発表されています。
1998年、“見た者は1週間後に呪い殺される”という「呪いのビデオ」の恐怖を描いた鈴木光司のホラー小説を、中田秀夫監督が映画化した「リング」。誰もが日常生活の中で使うビデオテープを介して、呪いが拡散されていくという衝撃的な設定は、当時、作品を観た人の「自分の元にも…」という恐怖を掻き立て、興行収入20億円を超える大ヒットを記録、社会現象を巻き起こし、のちに続くJホラーブームの火付け役となりました。
また「リング」と同時上映された「らせん」に続き、1999年には続編「リング2」が公開され興行収入42億を記録、2000年には原作エピソードに映画独自の設定を盛り込んだシリーズ3作目「リング0 バースデイ」が公開され、日本ホラー映画の金字塔を打ち立てるとともに、映画に登場する怨霊・貞子は“恐怖の象徴”として知られるようになりました。
さらに2012年以降、それまでブラウン管テレビから這い出ていた貞子は、世の中のデジタル変革に適合した現代版貞子として蘇り、3Dとなってスクリーンから飛び出す「貞子3D」(2012)、ユーザーのスマホと本編を連動させた「貞子3D2」(2013)、配給会社を越え2大ホラーキャラクターが奇跡の共演・対決を果たした「貞子vs伽椰子」(2016)と、時代の変化と共に恐怖の形状を変えながら、常に日本のホラー映画界を牽引。そして今や、“井戸やテレビから這い出る、白い服を着た髪の長い少女”という貞子のキャラクター像は、映画の枠を超え、「日本で最も有名な怨霊」として全世代に圧倒的な認知と人気を誇るほどの存在となっています。
今作で新ヒロインに抜擢された池田エライザは、映画「みんな!エスパーだよ!」(2015)以降、「ルームロンダリング」(2018)、「SUNNY 強い気持ち・強い愛」(2018)、「億男」(2018)などの話題作に立て続けに出演している若手実力派女優。松嶋菜々子(「リング」)、中谷美紀(「らせん」)、仲間由紀恵(「リング0 バースデイ」)、石原さとみ(「貞子3D」)など、錚々たる女優が代々演じてきた本シリーズのヒロインのバトンを受け継ぎます。
今回の映画化決定&主演解禁の情報に先立ち、実は2週間ほど前から第一弾映像となる超特報が劇場とwebで限定公開されていました。
場面は不気味な洞窟、その中で響き渡る水滴の音が緊張感を駆り立てる中、突如念写される頭の集合体と、髪の長い女…!最後には「きっと来る~♪」という耳なじみのあるフレーズが流れ、どこか新しさと迫力を感じさせるゴスペル調の歌声…果たして、歌っているのは誰なのか?これは何かの伏線なのでしょうか?続報の展開にも期待がかかりますが、映画本編は撮影を完了しており、只今完成に向けて絶賛編集中とのことです。
●主演:池田エライザ/秋川茉優(あきかわまゆ)役
お話をいただいた時は、日本にとどまらず世界に衝撃を与えた作品に携わることへの喜びとともに『貞子』というタイトルを私が背負っていいものか不安な気持ちになりました。ですが監督の熱のこもった言葉達に救われて、この作品に身を投じること決意いたしました。平穏な世界にじわじわと迫り来る恐怖…。現場は穏やかに見えて、いつも何処か張り詰めていました。生唾を飲んで、身を硬直させ、冷や汗をかき…最後にはそこが映画館である。ということに安堵していただける…のかな。保証はできませんが、1つ言えるのはこの映画、容赦ないです。どうか楽しみに待っていてください。
●監督:中田秀夫
「リング」では「この映画で世に出たい」の一心でありったけの情熱を注いだし、アメリカの『ザ・リング2』では、ハリウッドのスタジオ映画を指揮するという、胸踊る体験も得た。時を経て、今回の『貞子』では、今、純粋に私自身が「イケてる」と思うホラー表現をシンプルに、がむしゃらに追求したつもりだ。『リング』を同時代で観てくれた世代にとっては、「そうそう!」と肯いてもらえるものを、観てはなくとも貞子の風貌、動きは知っているティーンたちには、「今度の貞子はここが違う、スゴい!」と驚愕してもらえるものを目指した。ヒロイン、池田エライザさんには、弱きものを思う優しさと貞子に立ち向かう逞しさを喜怒哀楽十二分に表現してもらった。新時代のスクリーミング・ヒロイン誕生だと自負している。
原作:鈴木光司「タイド」(角川ホラー文庫刊)
監督:中田秀夫
脚本:杉原憲明
主演:池田エライザ
製作:「貞子」製作委員会 配給:KADOKAWA
映画公式サイト:sadako-movie.jp
(C)2019「貞子」製作委員会
情報提供:KADOKAWA
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