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アメリカ海軍 新型対レーダーミサイルAARGMの調達加速

おたくま経済新聞 / 2019年7月31日 14時0分

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AGM-88E“AARGM”を発射するF/A-18F(Image:Northrop Grumman)

 アメリカ国防総省は2019年7月29日付(現地時間)の契約で、ノースロップ・グラマンに対し、海軍向け新型対レーダーミサイルAARGMの第8期フルレート生産分260発を総額1億6733万8657ドル(約181億6300万円)で発注したと発表しました。海軍はこのAARGM260発で、既存のAGM-88B263発を置き換える計画です。

 AGM-88E“AARGM”(Advanced Anti-Radiation Guided Missile)は、AGM-88“HARM”(High-speed Anti-Radiation Missile)の最新版。アメリカとイタリアの共同開発です。

 制御ソフトが更新され、能力が向上しただけでなく、目標が途中でレーダー波を停止した場合、自力で目標を探知するためのミリ波シーカーも装備。2012年からフルレート生産が始まり、2014年にはアメリカ海軍での完全作戦能力を獲得しています。

 現在、AGM-88E“AARGM”はアメリカ海軍のF/A-18C/D/E/F、EA-18G、アメリカ海兵隊のF/A-18C/Dのほか、イタリア空軍の電子戦機トーネードECR(Electronic Combat and Reconnaissance)で運用中。ノースロップ・グラマンによると、今回の契約にはアメリカ海軍向けだけでなく、イタリア空軍向けやその他の国に対する有償軍事援助(FMS)用のミサイルもオプションとなっているとのことです。

 今回の契約分の生産は、カリフォルニア州ノースリッジの事業所(全体の80%)と、カリフォルニア州リッジクレストの事業所(残り20%)で行われる予定。2022年3月までに生産が完了することになっています。

<出典・引用>
アメリカ国防総省 プレスリリース
ノースロップ・グラマン  プレスリリース
Image:Northrop Grumman/U.S.Navy

(咲村珠樹)

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