海上自衛隊が初めて主導する米印海軍との共同訓練「マラバール2019」佐世保で開幕

おたくま経済新聞 / 2019年9月30日 18時0分

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護衛艦かが飛行甲板での「マラバール19」参加国幹部(Image:U.S.Navy)

 日本の海上自衛隊とアメリカ、インド両海軍との共同訓練「マラバール2019」が9月26日、佐世保でスタートしました。日本近海の海空域で実施される10月4日までの訓練を通じて、インド太平洋地域に面した3か国の戦技向上と連携の強化を図ります。

 日米印共同訓練「マラバール」は、毎年実施される恒例のもの。しかし今回は、海上自衛隊が初めてホスト国を務めます。

 9月26日、海上自衛隊佐世保基地に停泊する護衛艦かが(DDH-184)格納庫で開かれた開始式典で、海上自衛隊の参加部隊指揮官、西脇匡史海将補(呉・第4護衛隊群司令)は、実施に尽力してくれたアメリカ海軍、インド海軍の人々に謝意を伝えました。また、この訓練の重要性について、3か国の部隊が互いに助け合い、同じ任務に共同で対処することで、相互間の能力向上に繋がると語っています。

 今回のマラバールでは、対抗訓練、対潜(ASW)訓練、対空戦訓練、対水上射撃訓練、対空射撃訓練、洋上補給訓練に加え、不審船に乗船し捜査などを行う「Visit Board Search and Seizure(VBSS)」と呼ばれる訓練も行われます。北朝鮮の船による「瀬取り」を監視している各国にとって、いざという時に発揮される能力が、このVBSSに集約されているといっていいでしょう。

 アメリカ海軍の参加部隊を代表して、第7潜水艦部隊(SUBGRU 7)の司令官、ジミー・ピッツ少将は「水兵はどの海軍にとっても生命線です。艦船や航空機、そして潜水艦に乗るインド、日本、アメリカ3か国のメンバーは、これまでの勤勉さや精強さ、真摯に取り組む姿勢など、良き伝統を受け継いでいます。彼らが取り組むことで、今回の訓練は成功に導かれることでしょう」とスピーチしています。

 インド海軍の参加部隊代表、東海軍コマンド司令官スラジ・ベリー少将は「これまで20年以上にわたる『マラバール』で磨き上げられてきた戦技とパートナーシップは、この地域の平和と安定に貢献してきました。今回においても、我々3か国の部隊が高い相互運用性を見せてくれるでしょう。こうしてインド洋、太平洋の平和と安定に我々が強く関与することで、インド太平洋地域がますます反映していくと確信しています」と挨拶しています。

 今回参加するのは、海上自衛隊からは護衛艦かがをはじめ、護衛艦さみだれ(DD-106)、護衛艦ちょうかい(DDG-176)の第4護衛隊群の艦艇と、補給艦おうみ(AOE-426)、そしてP-1哨戒機と各艦載ヘリコプター隊。アメリカ海軍からは駆逐艦マッキャンベル(DDG-85)、ロサンゼルス級原子力潜水艦(艦名非公表)とP-8A哨戒機。インド海軍はミサイルフリゲートのサヒャドゥリ(F 49)と、対潜コルベットのキルタン、そしてP-8I哨戒機が参加しています。

 訓練は佐世保を起点に、関東南方沖までの海空域で10月4日まで実施される予定です。

<出典・引用>
海上自衛隊 プレスリリース
アメリカ海軍 プレスリリース
インド海軍 プレスリリース
Image:U.S.Navy

(咲村珠樹)

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