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NATO初の無人偵察機グローバルホーク配備 イタリアのシチリア島シゴネラで運用予定

おたくま経済新聞 / 2019年11月24日 7時5分

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NATO初の無人偵察機RQ-4Dグローバルホーク(Image:NATO HQ AIRCOM, Ramstein)

 NATO(北大西洋条約機構)は2019年11月21日(現地時間)、NATOとして初の無人偵察機となるRQ-4Dグローバルホークの1号機が、運用拠点となるイタリアのシゴネラ基地に到着したと発表しました。NATOではグローバルホークを5機導入予定となっています。

 RQ-4グローバルホークは、日本の自衛隊も導入を決定した長時間滞空型の無人偵察機。NATOでは同盟地上偵察機(Alliance Ground Surveillance aircraft=AGS)として、5機の導入を決定しており、そのうちの1機が引き渡されました。

 グローバルホークは無人機のため、製造元のアメリカからヨーロッパへの輸送フライトも無人の遠隔操縦で行われました。アメリカ、カリフォルニア州のパームデール空軍基地を出発したのは、現地時間の2019年11月20日10時。そこから約22時間、地球を半周するような距離を飛行し、NATOでの運用拠点となるイタリア、シチリア島のシゴネラ基地に到着したのは、現地時間11月21日16時46分のことでした。

 現地では、NATO同盟地上偵察統制本部(NAGSMA)司令官のフォルケル・サマンス准将と、実際にグローバルホークを運用するAGS部隊司令官のフィリップ・スチュアート准将ら、関係者が到着を出迎えました。

 NATOが導入するRQ-4Dグローバルホークは、アメリカ空軍が運用しているRQ-4グローバルホーク・ブロック40をベースとしたもの。NATOの要求する偵察装備が搭載され、NATO加盟国のうち15か国(アメリカ、イタリア、エストニア、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ブルガリア、ポーランド、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ルクセンブルク)によって運用されます。

 NATOのイェンス・ストルテンベリ事務総長(ノルウェー)は、グローバルホーク配備について「これはNATOの同盟が近代化していくことを象徴するものであり、同時に安全を共有するための最先端の能力を手にすることを意味します」と、ベルギーのブリュッセルにあるNATO本部から談話を発表しています。

 NATOが導入するグローバルホークは、現在のところ5機。これからも完成試験が済み次第、イタリアへと移送され、運用試験に供されます。NATOでは、グローバルホークの初度作戦能力(IOC)獲得を2020年前半と見込んでいます。

<出典・引用>
NATO プレスリリース
Image:NATO HQ AIRCOM, Ramstein

(咲村珠樹)

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