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F/A-18“ブロックIII”用赤外線照準ポッド初飛行試験終了

おたくま経済新聞 / 2020年1月17日 17時52分

写真

IRSTブロックIIポッドを装着したF/A-18F(Image:Boeing)

 ボーイングは2020年1月15日(現地時間)、アメリカ海軍が調達予定のF/A-18スーパーホーネット“ブロックIII”に搭載される新型赤外線照準(IRST)ポッドが、初めての試験飛行を終えたと発表しました。これは従来より高い攻撃精度をもたらす光学センサーです。

 アメリカ海軍ではF/A-18E/Fスーパーホーネットの性能向上版として、コンフォーマルタンクによる搭載燃料の増加で戦闘行動半径を拡張した、“ブロックIII”と呼ばれるバージョンを調達予定。より高度な処理能力を持つコンピュータや、ネットワークシステムなども実装され、ステルス性を除けばF-35に近い能力を実現します。

 赤外線照準(InfraRed search and Track=IRST)ポッドは、赤外線やその他センサーを搭載し、自ら電波を発するレーダーとは異なり、受動的な手段で目標を探知・捕捉して追尾するもの。従来のものより性能を向上させた“ブロックII”と呼ばれています。

 IRSTポッドのセンサーを担当するロッキード・マーティンのケネン・ネルソン氏は「IRSTブロックIIのセンサーは、より広い捜索範囲を持ち、海軍の戦闘機における生存性を向上させます」と語ります。

 レーダー波によって相手に居場所を知らせてしまうことなく、目標を精密に捕捉するIRSTブロックIIは、今後アメリカ海軍が調達するF/A-18E/Fスーパーホーネット・ブロックIIIの攻撃能力に不可欠なもの。ボーイングでF/A-18開発のプログラム・ディレクターを務めるジェニファー・テボ氏は「IRSTブロックIIにより高い光学的探知処理能力を得たF/A-18は、より戦闘空域での状況認識を高めることが可能になります」と、その意義についてコメントしています。

 実機に装着しての飛行試験を終え、現在は検証作業に入っているというIRSTブロックII。ボーイング によると、2021年には海軍への引き渡しを開始し、早い段階での初度作戦能力(IOC)獲得を見込んでいます。

<出典・引用>
ボーイング ニュースリリース
Image:Boeing

(咲村珠樹)

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