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NASA「Mars 2020」火星探査車の名称決定 中学生が命名者に

おたくま経済新聞 / 2020年3月7日 16時0分

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NASAの新火星探査ローバー「(Perseverance=忍耐)」(Image:NASA)

 NASAは2020年3月6日(現地時間)、2020年夏打ち上げ予定の火星探査機「Mars 2020」のローバー(無人探査車)を「パーセベランス(Perseverance=忍耐)」と命名すると発表しました。命名者はヴァージニア州の中学生です。

 アメリカの幼稚園~高校生を対象に、Mars 2020ローバーの名称を募集する「NAME THE ROVER CHALLENGE」。2万8000通以上もの応募作から、1月下旬に最終の9候補が発表されていましたが、ついに名称が決定しました。

 選ばれたのは、ヴァージニア州バークにあるレイク・ブラドック中等教育学校に通う7年生(中学1年生)、アレキサンダー・マザーさんの「パーセベランス(Perseverance=忍耐)」。地球から遠く離れた火星で、忍耐強く探査任務を続けてほしいという願いが込められた名前です。

 発表に先立つ3月5日、直接学校を訪れたNASA科学ミッション総局のトーマス・ズルブッヘン氏から名称決定を知らされた生徒たちは大喜び。講堂で「Go! Perseverance!」のチャントを繰り返しました。

 ズルブッヘン氏によると「アレックス君の『パーセベランス(Perseverance=忍耐)』という言葉は、探検精神をよく表した言葉です」と、名称決定に至った理由を語ります。

 さらにズルブッヘン氏は「これまでの探査計画と同じように、このローバーも様々な困難に直面し、それを乗り越えて素晴らしい発見をもたらしてくれることでしょう。今回も多くの障害を乗り越えた末、いよいよ打ち上げ準備までこぎつけました。アレックスとクラスメイトの諸君は、今後我々が進める『アルテミス計画』世代であり、火星へと向かう次の一歩を踏み出す存在です。そこに至るまでには、忍耐(Perseverance)が欠かせません。このネームプレートを火星で見る日を心待ちにしています」とコメントしています。

 この発表に先立つ2020年3月4日、NASAは現在火星表面で活動中の「キュリオシティ」ローバーが2019年11月末に撮影した、これまでで最も鮮明な火星表面のパノラマ写真を公開しました。ひび割れた赤土が広がる様子は、思った以上に地球のどこかを思わせる光景です。

 NASAのMars 2020は、2020年7月17日~8月5日の期間に打ち上げを予定しています。目的地のジェゼロ・クレーターには、2021年2月18日に着陸する見込みです。

<出典・引用>
NASA ニュースリリース
Image:NASA/JPL-Caltech/MSSS

(咲村珠樹)

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