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アメリカ海軍 実働部隊にオスプレイを初配備

おたくま経済新聞 / 2020年6月25日 10時13分

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ノースアイランド海軍航空基地に到着したCMV-22Bオスプレイ(Image:U.S.Navy)

 アメリカ海軍は2020年6月23日(現地時間)、次期艦隊用輸送機として採用されたCMV-22Bオスプレイが、6月22日に初めて実働部隊に配備されたと発表しました。最初の配備部隊となったのは、カリフォルニア州サンディエゴのノースアイランド海軍航空基地に所在するVRM-30「タイタンズ」です。

 現在、空母打撃群への物資や人員の輸送を担っているのは、ノースロップ・グラマンC-2Aグレイハウンド。1964年11月に初飛行し、1966年から就役しています。

 半世紀以上にわたって艦隊輸送の要として活躍してきたC-2Aですが、生産終了から30年以上が経ち、負荷の大きい発着艦を繰り返すため、機体の老朽化は深刻です。このためアメリカ海軍では、現在27機残っているC-2Aを38機のCMV-22Bオスプレイで置き換える計画を進めています。

 アメリカ海軍向けオスプレイの1号機(9435号機)は、2020年2月10日に引き渡されました。1号機はメリーランド州パタクセントリバー海軍航空基地の第21試験開発飛行隊(HX-21)で評価試験に供され、様々なテストが繰り返されています。

 今回、実働部隊として初めてCMV-22Bオスプレイを受領したVRM-30「タイタンズ」は、C-2Aからオスプレイへの機種転換訓練部隊として2018年に発足した飛行隊。これまで海軍が扱ったことのないティルトローター機である、CVM-22Bの運用法をパイロットに教えることが任務です。

 VRM-30の隊長、トレバー・ハーマン中佐は「今日が我々VRM-30にとって、飛行隊としての誕生日です。これまで我々の訓練は、海兵隊の兄弟姉妹による援護で進められてきました。今日、初めての機材が到着したことで、我々の任務はより具体的なものとなります」と、初の海軍仕様オスプレイ到着の感慨をコメントしています。

 海軍型のCMV-22Bオスプレイは、海兵隊仕様のMV-22を基礎としながら、胴体脇のスポンソンを大型化して燃料タンクを増設するなど、貨物積載量や航続距離が向上しています。特に貨物室内にF-35のエンジンを丸ごと収納できる能力は、これからの空母運用に不可欠だといえるでしょう。

 VRM-30が所属する艦隊輸送多用途航空団の司令官、デウォン・チェイニー大佐はオスプレイ配備に際し「新型コロナウイルス禍と航空機納入スケジュールの間で、みんなが我々にこの航空機を届けるために集中し続けてくれました。この高い能力を持つ航空機が、艦隊の精強さを増強するために配備されていくのは素晴らしいことですし、今日の1号機受領を司令官として目にすることができ、とても喜ばしく思っています」とのコメントを発表しました。

 アメリカ海軍では、今後CMV-22Bオスプレイを太平洋艦隊向けにはサンディエゴのノースアイランド航空基地、大西洋艦隊向けにはバージニア州のノーフォーク海軍航空基地に配備する計画。全てのオスプレイが配備されるのは、2026年を見込んでいます。

<出典・引用>
アメリカ海軍 ニュースリリース
Image:U.S.Navy

(咲村珠樹)

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