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宇宙からだと原理がよく分かる 国際宇宙ステーションから見た日食

おたくま経済新聞 / 2020年6月28日 12時0分

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国際宇宙ステーションから見た日食の影(Image:NASA)

 夏至の日である、2020年6月21日の夕方にアジアで観測された日食。太陽を月が隠すという原理は知っていても、なかなか実感しにくい現象ですが、NASAが公開した国際宇宙ステーションから見た日食を見ると一目瞭然。地球に月の影が落ちています。

 今回、2020年6月21日の日食は、日本では部分日食でしたが、インド北部や台湾などでは金環日食となりました。日食の原理は太陽と地球との間に月が挟まり、月によって太陽からの光がさえぎられるというもの。学校ではボールと電球を使って実験することが多いですよね。

 しかし、原理を聞いても実感するのは難しいもの。あれだけまぶしい太陽が月の影に入るというのは、にわかには信じられません。

 これは、第三者的な視点で日食を見られないことも原因です。そこで、地球上ではない国際宇宙ステーションから日食の様子を見てみると……地球上に丸く「月の影」が落ちていることが分かります。

 この時、影の部分が地上で金環日食、または皆既日食になっている場所。影から離れるにしたがって、太陽の欠ける(食の)範囲が小さくなっていきます。

 金環日食になるか皆既日食になるかは地球と月との距離の関係で決まりますが、宇宙から見ると地球に落ちた「月の影」の濃さで、月との距離が類推できます。影が濃く、輪郭がはっきりとしていれば、その分月が地球に近く、地上では皆既日食になりやすいといえます。

 日食といえど太陽の光は強烈で、そのまま見ると失明の危険があります。そこで「日食グラス」などがあるのですが、いつもお店にあるとは限りません。そういった時には、光を通さない厚紙や段ボールに穴を開け、地面に落ちた影を見ると、穴を通った太陽の光が欠けていることが分かります。

 穴を開けた段ボールなどが用意できなくても、木々の木漏れ日や、細かく穴の開いた屋根などの下を見てみると、地面に欠けた太陽の姿を見ることができます。

 次の日食は2020年12月15日。南太平洋~南アメリカ~南大西洋で皆既日食が見られます。日本で次に見られる日食としては、2023年4月20日に南西諸島~九州南部~紀伊半島の一部で部分日食。日本の広い範囲で見られるのは、2030年6月1日に金環日食、そして2035年9月2日に皆既日食が見られる予定です。

<出典・引用>
NASA ニュースリリース

<参考>
国立天文台 日食一覧
Image:NASA/JPL

(咲村珠樹)

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