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猫にとってユリ科植物は猛毒 獣医が警鐘

おたくま経済新聞 / 2020年10月19日 15時0分

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猫にとってユリ科植物は猛毒

 本来肉食の猫。ですが、観葉植物や活けた花の葉っぱをかじったり、人間の食べるものに興味を持って口にしたりする場合があります。中でも特に気を付けて欲しい植物がある事を、獣医師さんがツイッター上で紹介し、警鐘を鳴らしています。

 「猫を飼っているなら絶対にユリ科植物はお部屋に置かないでください。猫にとってユリ科植物は猛毒で、花びら1枚食べたり、花瓶の水を飲むだけで死に至ることがあります。ユリ中毒は発症してしまうと効果のある治療法はありません。1人でも多くの飼い主さんに届くよう、拡散よろしくお願いします」と投稿しているのは、獣医師である獣医にゃんとすさん(以下にゃんとす先生)。

 続くツイートでは、「ユリ科植物以外にも700種類以上の植物が猫にとって毒だと言われています。これは猫が肉食に適応していく中で、肝臓の解毒経路であるグルクロン酸抱合を失ったからではと考えられています。厳密にどの植物が危険で、または安全かきっちり証明されているわけではないので、植物は置かない方が無難です」とも。

 内容が難しい、と感じる人もいるかもしれませんが、要するに「ユリ科の植物は猫の肝臓の解毒作用が全く機能できないまま強い中毒症状を起こしてしまうので、猫が一口食べる・飲むだけでも死に至る可能性が非常に高い。その他700種類以上の植物も、猫が肉食に進化していくうえで肝臓の解毒機能が失われているので、安易に植物を食べさせるのは危険」という事です。

 にゃんとす先生のツイートはユリ中毒の事を知っている人からの反応や、ほかの植物でも危険であるといったリプライが寄せられており、猫を飼っている人を中心に大きな反響を呼んでいます。

 しかし一方では、猫草などをよく食べる猫もいますし、家庭菜園をしていると猫が葉っぱをムシャムシャしてしまう事もありがち。筆者宅の猫も、生えたばかりのイネ科の植物の芽をムシャムシャしてしまい育たなかった、という悲しい思い出があります……。

 にゃんとす先生に、具体例として、どのような植物を猫に近づけてはいけないのかを聞いてみたところ、ユリ科のほかには「野菜はアボカドやトマト、ナスとかが有名ですが、果実より葉や茎の方が危険だと言われていますね。家庭菜園などされる方は注意が必要だと思います」との事。

■ 鼻が利く割には鈍感なのかも……

 猫は、鼻が利く割には意外と自分にとって毒のある葉っぱなのかどうかというものを見分ける目がありません。部屋の中に吊るしている観葉植物も、葉っぱを噛むのが好きな猫にとってはつい噛んでしまいたい欲をそそられていそうですが、危険なものも多いのです。

 また、アロマオイルのマッサージに使われる精油は、植物の芳香成分を濃縮させているものなので、猫にとっては毒と同じ。アロマディフューザーやお香なども同じく呼吸の際に肺から血液中に吸収され、肝臓で解毒できずに中毒症状を起こしてしまう危険性もあります。

 人生のパートナーともいえる、種の違った家族の一員と少しでも長く暮らすためには、人間側が極力知識を身に付けて、近付けてはいけないものを避けるようにできる必要がありますね。

 にゃんとす先生の猫専門のブログ「げぼくの教科書」には、猫と過ごす幸せな毎日のために知っておくと良い知識なども書かれていますので、獣医師さんおススメのあれこれを見てみたい人は覗いてみてくださいね。

ユリ科植物以外にも700種類以上の植物が猫にとって毒だと言われています。これは猫が肉食に適応していく中で、肝臓の解毒経路であるグルクロン酸抱合を失ったからではと考えられています。厳密にどの植物が危険で、または安全かきっちり証明されているわけではないので、植物はおかない方が無難です。

— 獣医にゃんとす🐾猫の情報発信中📡 (@nyantostos) October 13, 2020

<記事化協力>
獣医にゃんとす(@nyantostos)さん

(梓川みいな/2匹の猫の飼い主)

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