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海上自衛隊護衛艦隊司令官 空母ロナルド・レーガンを訪問し司令官と懇談

おたくま経済新聞 / 2021年4月20日 10時0分

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ロナルド・レーガンでペニントン少将と言葉を交わす斎藤海将(Image:U.S.Navy)

 海上自衛隊の護衛艦隊司令官、斎藤聡海将は2021年4月15日、横須賀に帰港した空母ロナルド・レーガンを訪問しました。海上自衛隊の発表によると、斎藤海将はロナルド・レーガン空母打撃群司令官のウィル・ペニントン少将、第15駆逐戦隊司令官のチェイス・サージャント大佐と懇談し、日米の連携強化を図ることで意見が一致したとのことです。

 空母ロナルド・レーガンは、アメリカ海軍で唯一日常的に海外へ前方配置されている空母。レーガンを旗艦とする第5空母打撃群(CSG-5)は第7海軍の第70任務部隊(CTF-70)を兼ねており、その指揮下に第15駆逐戦隊(DESRON-15/CTF-71)があります。

空母ロナルド・レーガン(Image:U.S.Navy)

 斎藤海将ら海上自衛隊の一行は、迷彩服姿でロナルド・レーガンを訪問。艦の入口にあたるクォーターデッキで乗組員の歓迎を受けました。

ロナルド・レーガンで乗組員の歓迎を受ける斎藤海将(Image:U.S.Navy)

 一行は第5空母打撃群(CSG-5)司令官、ペニントン少将のエスコートでロナルド・レーガン艦内を見学。艦名の由来となった第40代アメリカ大統領、ロナルド・ウィルソン・レーガン氏を記念した部屋では、元海軍士官だった当時の中曽根康弘首相と個人的にも親しく、日本との友好につとめたことを伝える展示にも足をとめています。

レーガン大統領記念コーナーを見学する斎藤海将(Image:U.S.Navy)

 飛行甲板や航海艦橋では、ロナルド・レーガンの運用についての説明も受け、今後の日米実働部隊における関係強化などにも話題が及びました。日米はより連携を深め、海洋における共同運用を通じて地域の平和と安定に貢献することで意見が一致したといいます。

飛行甲板で説明を受ける斎藤海将ら海上自衛隊一行(Image:U.S.Navy)

 斎藤海将は訪問と懇談を終え「これまで両国が培ってきた極めて良好で緊密な同盟関係の下に、日米海軍種の水上艦艇部隊がこれまで以上に連携を強化して、両国がそれぞれの部隊の相互運用性をさらに向上させる取り組みを行うことで一致しました」との見解を述べています。

航海艦橋で説明を受ける斎藤海将ら海上自衛隊一行(Image:U.S.Navy)

 第5空母打撃群(CSG-5)司令官、ペニントン少将は「海上自衛隊との連携は、私たちにとってインド太平洋地域における戦略的優位性を担保する鍵です。自由で開かれた航行と交易を維持するため、チームワークと信頼が重要です。私たちは新型コロナウイルス禍という困難のもとでも、緊密な連携を続けてきました。このように直接対面しての会合は、同盟関係をより強化し、将来における関係の深化と幅広い連帯を可能にします」とのコメントを発表しました。

ペニントン少将と語りあう斎藤海将(Image:U.S.Navy)

 前任のスティーブン・デモス大佐に代わり、2021年から第15駆逐戦隊の司令官を務めるサージャント大佐(姓を日本語に訳すと「軍曹大佐」となるユニークな名前)は「私たち水上部隊との統合が続くことを楽しみにしています。これまで以上の共同運用は、海における私たちのプロとしてのスキルや能力を強化してくれるでしょう。私はこれまで、乗組員たちが海上自衛隊のチームと協力する様子を直接目にしており、その相互作用とコミットメントのおかげで、私たちの将来は明るいといえます」とコメントしています。

 インド太平洋地域での平和と安定には、アメリカ海軍にとっては海上自衛隊が、そして海上自衛隊にとってもアメリカ海軍は必要不可欠な存在。日米の水上実働部隊トップが直接会談したことで、その相互理解はより深まったようです。

※初出時、斎藤海将を「自衛艦隊司令官」と誤記しておりました。斎藤海将は自衛艦隊の「護衛艦隊」司令官です。

<出典・引用>
海上自衛隊 ニュースリリース
アメリカ海軍 ニュースリリース
Image:U.S.Navy

(咲村珠樹)

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