お前はもう消えている?20世紀末に流行ったモノをまとめた「絶滅事典」が発売
おたくま経済新聞 / 2021年9月18日 9時0分
絶滅事典 20世紀末モノ&コトカタログ
1970~1990年代に存在していた、今となっては懐かしいモノ&コトをジャンル別にまとめた「絶滅事典 20世紀末モノ&コトカタログ」が9月16日に発売となりました。全192ページ、税込1540円で販売されています。
本書は20世紀末には絶頂を誇っていたものの、今となっては社会から消えつつある道具・服装・習慣・娯楽・職業・技術などをまとめて紹介する辞典です。
平成初期にバブルが崩壊し、元号が令和となった現在、かつては当たり前に存在していたモノが時代とともに淘汰され「もう見かけなくなった」と忘れ去られたモノは多岐にわたります。それをジャンル別にまとめ、誕生年や流行年などの詳細説明をするとともに絶滅度をランク付けしたのがこの「絶滅事典」。300にも及ぶ悲哀に満ちた崖っぷちリストをゆっくりと愛でることができます。
例えば「肩パッド入りスーツ」も崖っぷちリストのひとつ。ワンレン、ボディコンと並び、バブル期を象徴するファッションで、絶滅度はCとされています。
1980年代の学校で流行った「チョーク投げ」の絶滅度はAランク。当時流行った漫画やドラマでは騒がしい生徒に対して、先生がチョークを投げつける様子が描かれるほどポピュラーなものでしたが、今やったら裁判沙汰になるかもしれません。
そして女性にとって憧れの的だった「ヤンエグ」は絶滅度Sランク。ヤング・エグゼクティブの略称で、若い社長・青年実業家・起業家などを指す言葉です。DCブランドのスーツに身を包み、高級ブランドの腕時計やネクタイを身に付けたヤンエグたちは、バブルがはじけるとともに消えていったそうです。
そのほかにもpart1の生活(衣食住)では、「○○族」「○○ギャル」「ボディコン」「ハマトラ・ニュートラ」「省エネルック」「肩掛けセーター」「ズロース」「バンダナ」「さまざまな○○君」などを紹介。
part2の学校では「校内清掃のトラブル」「ロケット鉛筆」「士農工商」「多面式筆箱」「だるまストーブ」「香り付き消しゴム」「ボンナイフ」「わら半紙」「アルコールランプ」「二宮金次郎像」などが解説されています。
part3の趣味・娯楽では「クイズ番組でハワイ旅行」「2本立て上映」「アクション刑事ドラマ」「コント番組」「ランキング形式の歌番組」「2時間ドラマ」「しばらくお待ちください」「ポロリ」など、当時テレビっ子だった人たちからすれば「そういえば、よく見てたな~」なんて思える事柄が多数。
part4の職業・技術では「プロボウラー」「駄菓子屋」「移動販売」「改札に立つ駅員」「エレベーターガール」「銭湯絵師」「宿直」「写植オペレーター」「習い事の塾」「三輪トラック」「電話交換手」などが紹介されています。
当時を知る人はなつかしく、当時を知らない若者は新しい発見や驚きを感じられる「絶滅事典」を読めば、家庭や職場でのジェネレーションギャップを埋めるきっかけになる……かもしれません。
情報提供:株式会社カンゼン
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