触れるだけで割れてしまいそう 果実の種まで表現する繊細なガラス細工
おたくま経済新聞 / 2022年11月10日 15時0分
UtsusemiGlassさん提供:リンゴ
ガラス細工作家の「Utsusemi_Glassart」さんは、植物を中心に日常にあるものを耐熱ガラスで立体に表現している作品を制作しています。
Twitterに投稿された作品は、花やザクロなど透明感があり繊細に表現されていて、ついのぞき込みたくなってしまいます。素敵な作品を生み出す、その秘密について話をうかがいました。
現在、理化学ガラス製造の会社に勤務しているUtsusemi_Glassartさん。ガラス細工をはじめたきっかけは、年1回出展している会社の展示会ブースで、恒例となっているガラス細工の実演を担当したからなのだとか。
「主に3種類のガラスオブジェ、ブーツ、ランプ、バイオリンのガラス細工の実演を担当社員が交互に行うのですが、そこでオリジナルの物を作りたいと思い、小さな薔薇の花をつくったところ、ブースを訪れた方々に思いのほか好評だったので、もっと精巧に作ったらどうなるだろうと思い、現在に至っています」
花をモチーフにしている作品が多いのは、もともと植物の写真作品を作りたいと思い、草月流の生け花を学んでいたのがベースになっているとのこと。花や植物ばかりでなく、身近な物で「ガラスで表現したら面白そう」と思えるモチーフがあったら、そちらも制作していると語ってくれました。
作品づくりでは、単調な表現になりがちな透明なガラス管をあえて使い、精巧な表現をすることにこだわっているのだそう。パーツを細かく分け、光の反射や屈折を計算しつつ表面の質感や手触りを突き詰めた結果、よりきれいなガラス細工になるのだといいます。
しかしその分ガラス自体に負担がかかり、制作途中でも割れやすくなっていて、完成直前に割れることも多いのだとか。育て上げた作品が完成直前に割れてしまったら、制作意欲を失い立ち直れなくなりそうです。
時には、1枚の枯れ葉を表現するのに何日もかかることもあるそうで、割れやすいことも含めて全体的にリスクの高い加工をしているとのこと。しかし、苦心しながらも透明なガラスでどこまで表現できるのか、いつも考えながら制作に取り組んでいるという姿勢には、クリエイター魂を感じずにはいられません。
凍っている植物と見間違えてしまいそうな作品や、鱗やヒレが繊細で今にも動き出しそうな透明な魚。少しの不注意で割れてしまうガラスが、儚くも生命力に溢れる作品として生まれ変わるのですね。
Utsusemi_Glassartさんによるガラス細工作品は、花や植物の他にも、キノコやスイーツ、ジュエリーや魚、エビフライといった食べ物まで実に多彩。作品はTwitterやInstagram(utsusemi_glasssculpture)にて、画像の他に動画でも発表されています。
#いいりんごの日
ガラス細工のリンゴ🍎です。
透明ガラスパイプを使ったランプワークで作っていて中は空洞です。🍎 pic.twitter.com/VHVMK27AiW
— Utsusemi_Glass Sculpture (@UtsusemiGlass) November 5, 2022
<記事化協力>
Utsusemi_Glassさん(@UtsusemiGlass)
(戦魂)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
青田典子「『すぐに別れる』と言われていた」黒柳徹子のツッコミにしみじみ「よく続いたな…」
日刊スポーツ / 2024年9月20日 13時37分
-
神秘的な美しさにうっとり……景色が透き通る水晶の遮光器土偶
おたくま経済新聞 / 2024年9月14日 12時30分
-
「かわいいいいい(泣)」「平成女児ホイホイですねこりゃ」 あめ細工で完全再現した「おジャ魔女どれみ」変身アイテムにときめきがとまらない
ねとらぼ / 2024年9月4日 20時30分
-
「音、フォルム、質感全てが完璧」 優美な“ふるさと納税の返礼品”に反響 「うわーかわいい…!」
ねとらぼ / 2024年9月1日 20時0分
-
駆除すると超もったいない“夏の雑草”って……? 知られざる衝撃事実に「最強」「たくさん生えて困ってたけど」
ねとらぼ / 2024年8月30日 10時0分
ランキング
-
1「別人みたい」雰囲気ガラリ! 40歳・小倉優子の“不思議メイク姿”にファン興奮 「見たことない」「20代ですね」
ねとらぼ / 2024年9月26日 19時25分
-
2スマホに“16倍望遠レンズ”を付けて野球場を撮影したら…… “衝撃の鮮明度”に「これ画期的」「結構戦えそう」
ねとらぼ / 2024年9月27日 12時0分
-
3「まさにそれ」 外国人が日本に染まったら…… “居酒屋のチョイス”の変化にツッコミ殺到 「もう常連になってるやんw」
ねとらぼ / 2024年9月27日 7時0分
-
4「変わってなかったらロボット」 元“ギャルのカリスマ”安西ひろこ、容姿巡る「たたき」にピシャリ “45歳の近影”が奇跡そのものだった「本当の美人」
ねとらぼ / 2024年9月25日 20時15分
-
5【ミニレビュー付き】“ながら聴き”ambieイヤホンに新型「AM-TW02」登場、さっそく使った
マイナビニュース / 2024年9月26日 18時55分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください