これで心おきなく仮眠できる? 通勤電車モチーフの仮眠ルーム「D寝台」
おたくま経済新聞 / 2023年1月3日 9時0分
仮眠用「D寝台」のイメージ(ぶたごりらさん提供)
睡眠不足気味で、お昼休みなどちょっとした時間でも仮眠したいと思う人は少なくありません。しかし、デスクに突っ伏して眠るのはイマイチ……そんな悩みを解決できそうな、理想の仮眠ルームがTwitterに発表されました。
乗っていて居眠りすることも多い通勤電車をモチーフにした、その名も「D寝台」。これならちょうど良い時間だけ、仮眠できそうです。
この「D寝台」のアイデアをTwitterに投稿したのは、鉄道ファンの「ぶたごりら」さん。普段は鉄道車両のCGアートを作り、Twitterに発表しています。
普段から若干寝不足気味、というぶたごりらさん。この「D寝台」を思いついたのは、ご自身の悩みからなのだとか。
「午前中の業務の眠気を午後に引きずらないように昼休みに寝たいのですが、机に突っ伏してると腕も背中も痛くなって全然眠れないので、ならばサクッと眠れる簡易なスペースがあればなと思いました」
こうして誕生した「D寝台」。寝台列車には「A寝台」と「B寝台」がありますが、なぜCを飛ばしてDかというと、夜行列車などで通常座席のことを鉄道ファンが「C寝台」と呼んでいるから。
夜の通勤電車には、仕事の疲れから居眠りしている乗客を見かけます。そこでリクライニングシートではなく、あえて通勤電車のロングシートを思いついたといいます。
「横になってしまうと熟睡して起きるのが億劫になってしまうので、座って寝てるとするなら一番最適な形状は何だろうと考えた時、通勤電車の椅子を思い浮かべました。あえて深く眠れない不便な環境なら、逆に億劫なく起きれると思いました」
あくまで「仮眠」なので、けして「マジ寝」にならないよう、絶妙に考えられた通勤電車の椅子。各パーツは、首都圏を走るJR東日本の通勤電車(E231系、E233系、E235系)を過去にCGモデリングした際、作ったパーツを流用しているそうです。
もちろん、実際の利用方法についても考えられていました。モチーフとなったのは、首都圏の駅で見かけるポッド型のコワーキングスペース。交通系ICカードや指紋認証で施錠・解錠し、仮眠するという仕組みです。
「車内(?)に入ると調光や、走行音のボリューム操作、振動なども設定できるようになってると良いと思います。ただ、あの車内全体を揺らすとなるとかなりの大型加振装置になってしまい、ペイロード的に床の耐荷重も相当強化しかねないので悩ましいところです」
ちょうど良い具合に揺れると眠気を誘いますから、確かに揺れた方がいいのかもしれませんが、そうすると大掛かりな設備になってしまいます。意外と電車の走行音だけでも眠れてしまうかもしれません。
もし、この「D寝台」が実現したら、という問いに「やはり昼休み中に車内でおにぎり食べて、サクッと寝たいですね!」と答えてくれたぶたごりらさん。鉄道ファンならずとも、この記事やツイートを見た鉄道会社さんが実験的に作ってくれたらいいなぁ……と考えてしまいます。
会社の昼休みにひと眠りしたいんだけど、机に突っ伏して寝てると体が痛くなるし、オフィスチェアだと頭を持たれる場所もない。そんな時に、こういう寝るためだけの時間貸しスペースが駅とかにあったらすぐ使ってしまうのに! pic.twitter.com/UQBjrMlMus
— ぶたごりら (@buhibuhiuhohoho) December 26, 2022
<記事化協力>
ぶたごりらさん(@buhibuhiuhohoho)
(咲村珠樹)
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