「服を買いに行く服がない」……の解決方法を元アパレル店長が真剣に考えてみる
おたくま経済新聞 / 2023年5月10日 10時30分
「服を買いに行く服がない」……の解決方法を元アパレル店長が真剣に考えてみる(画像:イラストAC)
「服を買いに行く服がない」……ネット上では時折このような、ファッション難民たちによる嘆きの声が聞こえます。
たしかに、服を買いに行くタイミングって決まりがないですし、また今度でいいかな……と思っているうちに、着られる服がなくなっていた……というのは陥りがちなパターンかもしれません。
これはきっと「服を買いに行くのだから、少しでもおしゃれに見られたい(恥ずかしい格好は出来ない)」という願望の現れでしょう。たしかにその気持ちはわかります。下手な格好をしていくと、店員や周囲の客たちにジロジロと見られて恥ずかしい思いをしてしまいそうですもんね。
■ 元店員としては「気にする必要全くなし」元アパレルショップ店長の筆者の見解としては、これが足が向かない理由であるならば全く気にする必要はありません。外出着であればどんな格好でもOK。あまり構え過ぎず、気軽に立ち寄って欲しい、というのが本音のところです。
筆者が勤めていた企業では、積極的に声掛けを行う方針ではありませんでしたが、接客をする際は相手の格好も好みを知るひとつの材料としていたので、むしろ普段着であればあるほど、より趣味嗜好に合った服がおすすめ出来るかなと思っています。
百貨店やブランドショップに行くのは、普段着ではさすがに敷居が高いかもしれませんが、ファストファッションを取り扱うお店であればあまり声もかけられないですし、深く悩まず買い物を済ませたい場合は「気に入ったマネキンの全身買い」もおすすめ。実際にこれで買っていく方も多いんですよ。
■ それでも服屋に行くのが億劫、という方には通販を利用するのもアリとはいえ、そんな普段着も持ってない……という「服を買いに行く服がない」ガチ勢の方には、便利な通販という手段もあります。
アパレル各社は特にオンラインショップの販売に力を入れていますので、ほとんどのブランドが自社でサイトを持っていたり、楽天やAmazonといった大手通販サイトに委託していたりしているはず。もしも気になるブランドがある場合には、そちらを調べてみるのも良いでしょう。口コミやレビューも参考に出来るのも、通販を利用するメリットです。
ただし、通販の場合は試着が出来ない、という大きなデメリットが。自分に合うサイズがよくわからない場合は、手持ちの服と、ページで案内されているサイズ換算表等と照らし合わせながら購入する必要があります。さらには、届いた現物は思っていた色味と違った……なんてことも。
タグを切ったりしなければ、基本的には返品や交換が可能ですが、これはこれで結構面倒な作業になってしまいます。そのブランドを普段から愛用している場合でなければ、やはり実店舗に行って現物を確認することをおすすめします。
■ 実店舗の店員もひと昔よりマイルドになっている印象アパレルショップの店員、と聞くと、成果主義で”デキる”販売員ほどゴリゴリ推してくる……という印象を持っている方も多いかもしれませんが、近年はそうやって購入を迫るより、リピーターの獲得に重きを置いて、相手に合わせた接客を行う方針のお店も多くなっています。
例えば「服を買いに行くための服がない」のであれば、季節を問わず着用できるものだったり、着回しがしやすいアイテムを選んでくれるといった風に、あなたの生活をより良くするために必要な服を、程よい距離感で提案してくれるはず。
もしも、ひと昔前に体験したイヤな接客が基になり、店舗に足を運ぶのが億劫になっている方や、アパレル店員に対してそうしたイメージを持っている方は、ぜひ改めて足を運んでみてください。もしも気に入るものがなかったとしても、きっと「また次も来ようかな」という気持ちになっているはずです。
【山口弘剛:筆者プロフィール】
鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育て中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動中。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ヨレヨレ、雨シミ、臭い?それでもバーバリーなど英国3コートブランドが愛されるワケ
ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2024年9月23日 22時5分
-
ロッテ・愛斗 オシャレは足元から“スニーカー愛”に満ちたこだわりコーデ
スポニチアネックス / 2024年9月20日 5時0分
-
令和のカリスマ店員を決める「STAFF OF THE YEAR 2024」で「ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング」のスタッフがグランプリを受賞 昨年に続き当社スタッフがグランプリ獲得
PR TIMES / 2024年9月17日 16時15分
-
『STAFF OF THE YEAR 2024』”令和のカリスマ店員”を決める接客コンテスト開催 全国8.5万人の頂点に輝いたのはgreen label relaxing 栗本(kurimoto)さん
PR TIMES / 2024年9月14日 15時15分
-
やるかやらないかで着こなしの質が段違いに変わる「試着」。その際、必ず〈やるべきこと〉と〈持参するもの〉
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月8日 10時0分
ランキング
-
1どんな"勝ち組"でも威張れるのは65歳まで…和田秀樹が高齢者専門の病院で見た「孤独な老後を送る人」の特徴
プレジデントオンライン / 2024年9月27日 8時15分
-
2帝王学を受けずに皇位を継承するのか…悠仁さまの「成年のご感想」と愛子さまの成年のご発言の圧倒的な差
プレジデントオンライン / 2024年9月27日 9時15分
-
3ノートパソコンが壊れてしまう前兆・サインはある? 分かりやすいポイントをパソコンのプロが解説
オールアバウト / 2024年9月26日 20時15分
-
4健康寿命は経済力で決まる(3)入院中の食事代に見る日本の貧しさ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月27日 9時26分
-
5《都道府県別!幸せ度ランキング》電気代、家事時間、うつ病患者数、あなたの地域は何位?
週刊女性PRIME / 2024年9月27日 11時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください