エクストリーム系に社会派セミナー系...グルメマンガ・ブームに新ジャンルが入るスキは?

おたぽる / 2014年2月13日 16時0分

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 グルメマンガが相変わらず強い。

 このジャンルはこれまで、子ども相手にムキになる大人をトンデモレシピでギャフンと言わせる『包丁人味平』(集英社)『ミスター味っ子』(講談社)などに代表されるエクストリーム系から、食の観点から世間に一石を投じる『美味しんぼ』(小学館)などの社会派セミナー系、ひとつのジャンルに特化した『ラーメン発見伝』『そばもん』(共に小学館)などの専門系、身近な食にスポットを当てた『きのう何食べた?』(講談社)『孤独のグルメ』(扶桑社)といった日常系など、さまざまな分野が開発されてきた。近年では、エクストリーム系に学園モノ要素を合わせた『食戟のソーマ』(集英社)や、日常系+"いかに手を抜いて美味しいか"を追求した『花のズボラ飯』(秋田書店)も人気を博している。

 さらには、チェーン店や市販の食品に対して異常な執着を見せる『めしばな刑事タチバナ』(徳間書店)や、架空の食材を持ち込みバトルファンタジーにまで昇華させた『トリコ』(集英社)などのニッチなグルメも登場。あらゆるジャンルが開発され、新しいジャンルの開拓が難しくなっているのが現状だ。いわばグルメマンガの焼畑農業が進み、ジャンル自体が焦土と言ってしまってもいいだろう。

 これ以上の新ジャンルの展開は無理ではないかと思っていたが、最近、新たなるグルメマンガのジャンルが台頭してきている。それが「朝食」である。

 この分野で注目を集めたのは、主人公が実際の人気店で朝食を食べる『いつかティファニーで朝食を』(新潮社)。それに続けとばかりに、本日2月13日には「BE・LOVE」(講談社)で連載中の『あさめしまえ』第1巻が発売となった。

『あさめしまえ』は、大衆食堂「アサメシマエ」で朝食を食べて育った主人公が料理修業を経て、食堂を受け継ぎ、家庭に問題を抱える人々の心を朝食で癒すという、1話完結ストーリーマンガ。登場する朝食は、卵黄の醤油漬けやピタパン、中華粥などオーソドックスなメニューで、朝でも胃に負担のなく食べられそうな優しい料理が主流だ。また、それぞれの料理に丁寧なレシピ解説がついている。

 ついおろそかにしがちな朝食のよさを再確認させられる本作。このテーマが、今後グルメマンガ界でどれだけのシェアを取ることができるのか? その推移を見守りつつ、朝食の取れる規則正しい生活を心掛けたい。
(文/高橋ダイスケ)

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