“Flashアニメ“が引き起こした混乱 新珍語“HTML5アニメ“はどうなる?

おたぽる / 2014年2月28日 13時0分

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 3月22日にアニメ『ケロロ軍曹』が、新シリーズ『ケロロ』としてアニマックスで放送される。この『ケロロ』は"Flashアニメ"によるものとしても注目されている。現在、当たり前のように使われている"Flashアニメ"という言葉だが、これまでその使用法をめぐって、さまざまな混乱を引き起こしてきた。

 先の『ケロロ』のサイトでは、"Flashアニメ"についての説明がなされている。そこでは「フラッシュアニメーションとは、主にAdobeのアニメーション制作ツールであるFlashというソフトウェアを使用して制作されるアニメーションである。」とある。この説明はまだマシなほうで、アニメ業界界隈の雑誌などでは紙幅の関係などもあるとはいえ、"Flashアニメ"について散々これまでされてきた説明は、不十分としか言えなかった。

 では"Flash"アニメとは一体何なのか? 結論を先に記すと、アニメーション制作においては、「制作のソフトウェアとして、Flashをメインで使用したアニメ」というだけのことに尽きる。しかし、完成したアニメ作品だけを見ても、そのアニメがFlashによって制作されたかどうかは、視聴者にはわからない。

 例えば『秘密結社鷹の爪』などを手がけるDLEは、Flashでのアニメ制作で知られている。しかし、同社の『かよえ!チュー学』などは、一見するとFlashで制作されているように見えるが、実はFlashで制作されていない。Flashを使うことが多いスタジオだからといって、その作品がすなわち"Flashアニメ"ということはできないのだ。

 反対に、過去の例として、03年に動画やゲームを配信していた「Shockwave.com(日本版)」にて、アニメーション作家・加藤久仁生さんの『或る旅人の日記』が人気を博していた。09年に『つみきのいえ』でアカデミー賞を受賞する加藤久仁生さんだが、もともとは映像制作ソフト「After Effects」のユーザーとして知られていた。しかし、『或る旅人の日記』のみ、Flashで制作するという試みが採られていたのだ。こうしたことからもわかるように、「この作品は"Flashアニメ"か?」という問いに対する答えは、制作者の自己申告に委ねられる。

 加えて、Flashについてややこしいのは、同ソフトが、アニメーション制作だけでなくYouTubeやニコニコ動画などのサイト構築に至るまで、多面的に用いられてきたところにある。90年代後半に登場した時点で、Flashはイラストやアニメーション、ミニゲームの制作が主な目的として利用されていたが、十数年を経て、あらゆる場面で利用されるという、アニメーション制作の側面でしか見ていなかった人が気づかないうちに劇的変化を遂げた。

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