次世代VRゲーミングをさらに面白くする“VRスーツ”に期待大!

おたぽる / 2016年3月9日 16時0分

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 本格的に幕を開けた次世代VRゲーミングだが、バーチャルな演出が映像や音響だけでなく“感触”にも及んでいる点はまさに“次世代”に相応しい。今春以降に賑やかになるVRゲームをさらに面白くするもののひとつに“VRスーツ”がある。


■ゲームの世界を体感できる“VRスーツ”

 本格的なVRゲーミング時代の到来を前に、米・ロチェスター大学の開発チームが考案した“VRスーツ”が「Nullspace VR」だ。この画期的なガジェットで、研究者たちが目指しているのは“コントローラを持たないゲーム体験”である。

 初代プレイステーションやNINTENDO64の時代から、すでにコントローラには振動機能が備わっているが、ゲーム中のこの演出をもっと複雑にして臨場感を高め、両手と上半身全体でゲームの世界の“感触”をバーチャルに味わえるのが、このNullspace VRである。本体は上半身を覆うスーツと両手のグローブで構成されており、胸部、腹部、肩、腕、手にそれぞれ独立して動く振動パッドを計32個装備。この振動によって、ゲームのVR空間の中の物体に触れたり、身にふりかかる出来事を“体感”できるのである。

 モーターの振動は3種類に変化させることができ、スーツの35ヵ所の部位に独立した刺激を与えることで、演出できる“感触”は127種類にものぼるということだ。また8つのセンサーを備えており、ジェスチャーを用いたコマンド入力も可能だ。

 このNullspace VRを装備してVR空間でドッジボールをプレイすれば、ボールを胸に受け止めた時の感触が味わえ、戦争ゲームでは近く落ちた爆弾の爆風に晒される体験が再現できる。もちろんボクシングなどの格闘ゲームも臨場感たっぷりに味わえるだろう。

 現状ではこのNullspace VRを装備して楽しめるゲームはまだないのだが、開発チームはゲームデベロッパー向けに、ゲームとスーツを統合する開発用APIを公式サイトで無料公開している。実際に“体感”できるようになるのは少し先の話になりそうだが、このNullspace VRが今後のVRゲーミングをますます盛り上げる機器であることは間違いなさそうだ。


■空手の稽古やPTSD治療にも応用可能

 Nullspace VRの開発の基礎となるのがハプティクス(haptics)と呼ぶ人間の触覚に訴える技術である。ハプティクスはビデオゲームなどでの活用はもちろん、教材用シミュレータ開発や、遠隔操作技術開発にも大きな貢献が期待されている技術だ。

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