「THE・深夜アニメ」の風格を見せつける『蟲師 続章』 深夜アニメ第1話全レビュー!!【4日金曜編】

おたぽる / 2014年4月8日 18時0分

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 4月より放映開始された深夜アニメの第一話をレビューして、オススメ作品をコンセルジュする連作「深夜アニメ 闇夜の千本ノック」! 今回は人気マンガ原作の続編が並ぶ4日(金)編をお送りしますよ! ※放送日などは全国ネット及びTOKYO MXに準拠します。

■『蟲師 続章』
第1話「野末の宴」

 講談社刊「月刊アフタヌーン」掲載の漆原友紀による原作マンガを、長濵博史監督とアニメ制作・アートランドによりアニメ化したシリーズ続編。

 自然界に存在する異形の生き物──「蟲」。人の目には見えぬ彼らの行いが人々の営みに影響を与える。人と蟲とのもつれた繋がりを、各地を旅する漂泊の"蟲師"ギンコが解き明かしてゆく。

 前作終了から約8年を経て再開された『蟲師』の続編。前シリーズとは系列局も変わっていますが、監督・シリーズ構成担当の長濱博さん、キャラクターデザイン・総作画監督担当の馬越嘉彦さん、キャスト面でもギンコ役の中野裕斗さん、語り手の土井美加さん以下、ほぼ変わらない布陣のスタッフで制作されています。

 第一話は、ふとしたきっかけで蟲師たちの集いの中に迷い込んでしまった造り酒屋の青年の奇妙な体験、そしてギンコと生命の素たる「光酒」の関わりを描く一本でした。前作で印象的な活躍をしたイサザとその一族がちょこっと顔見せをするあたりに、構成の妙を感じます。さらには、前作の第一話『緑の座』が蟲たちの宴に誘われた怪異を描いた話であり、それに対応する形で『続章』の第一話は蟲師たちの宴を描くという、入り組んだ相似形の話になっているあたりが実にマニアックと言えます。

 またキャラクターの作画だけでなく、精緻な美術の描き込みにも注目してもらいたいところ。人里や山野、毎回の舞台となる風景の趣き、植物の緑色の違いにもそれぞれこだわっているようです。饒舌なセリフで内容を語るのではなく、静謐な画面と淡彩の色調で描かれる日本の原風景は、まさに「THE・深夜アニメ」と呼ぶにふさわしい風格。一日の最後、眠りにつく前に部屋の明かりを落としてゆったりと鑑賞したい作品だと思います。

 それにしても10年近くたっても変わらない絵柄を描く馬越嘉彦さんの画力は素晴らしいですね。

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『モノノ怪』『ムシブギョー』

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■『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』
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