“作画“とか細かいことは気にするな!!『風雲維新ダイショーグン』 深夜アニメ第1話全レビュー!!【9日(水)編】

おたぽる / 2014年4月17日 0時30分

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 4月より放映開始された深夜アニメの第一話をレビューして、オススメ作品をコンセルジュする連載「深夜アニメ 闇夜の千本ノック」! ※放送日などは全国ネット及びTOKYO MXに準拠します。

■『風雲維新ダイショーグン』
第1話「世継ぎ騒乱、慶一郎登場!」

 Project-D原作、企画原案・笹原和也によるオリジナル企画を渡部高志監督とA・C・G・T/J.C.STAFFの制作によりアニメ化。

 古えから伝わる巨大ロボット・オニガミによって異国の黒船が打ち払われ、幕府の危機が回避されたパラレルワールドの幕末日本。長崎で喧嘩無双の腕前を誇る徳川慶一郎と弟分の百助。だがなにか満たされない気分で日々を過ごしていた。夢は天下一の男を目指す慶一郎だが、ある日殺人事件の容疑をかけられる。その影には謎の美女の暗躍が......?


 先の『健全ロボ ダイミダラー』に続くお色気+巨大ロボット物、かつ架空の幕末世界が舞台という異色の作品。しかも主人公は童貞で無職という、この春の深夜アニメのトレンド仕様。

 近年見ないレベルの濃い口の絵で、キャラクター原案が美少女に定評のあるイラストレーター・山下しゅんやさんと知り、これは熱血ロボットものをやるためにあえて古臭いレトロな絵柄を狙ってるんだろうな、と期待してオンエアを見始めたのですが......。

 ......こっ、これはリミテッドアニメの極北なのでは! 頭の中を『ハーメルンのバイオリン弾き』『ゲキメーション 妖怪伝猫目小僧』『ドン・チャック物語』などさまざまな単語が駆け抜けていきます。とにかく人物が動かない。ただ動かないのではなく、いわゆる口パクのシーンではモーションエフェクトソフト「After Effects」でも使っているのか、異様にニュルニュルと口だけが動いていて不気味感倍増。あまりにシュールな絵面が続くので、見続けるうちにじわじわと笑いがこみ上げて来てしまいました。

 くノ一の服部霧子、鉄扇使いの謎の女・法光院など、露出多めの爆乳キャラも登場。花魁や湯屋の入浴シーンなどエロ方面は相当力が入っているのですが、"白い光修正"と動かぬ演出で気分はそれどころではありません。

 しかしながら山下しゅんや先生の画をここまでアニメ用に落とし込んだキャラデザの飯島弘也さんはじめ、作画スタッフは本当に良い仕事をしてると思いました。彩色の影指定が異様なくらいメリハリが付けてあって、静止画で見ると90年代の神OVAクラスに思えます。静止画で見てれば、ですが。

 いろいろ問題点を挙げてきましたが、ではオススメできない作品かというとそんなことはなく、むしろイチオシです。本作を見た後は皆もれなく笑顔でハッピーになれるはず。結果オーライってことですね。

 天下を目指すでっかい男になる為には作画がどうの動きがどうの、こまけぇこたぁいいんだよ!! という真理を徳川慶一郎が教えてくれるという、ある種の教育アニメだと思いました!

【こんな作品のファンにもオススメ】
『イクシオン サーガ DT』『ガン×ソード』『MUSASHI-GUN道-』

(文/出口ナオト)

おたぽる

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