アメコミの表現規制が『キック・アス』原作者を育んだ!? アメコミの自己批評性が生み出したマーク・ミラーという作家

おたぽる / 2014年4月18日 18時0分

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【初心者歓迎! アメコミ道場 Vol.1】

――空を見ろ! 鳥だ! 飛行機だ! いや、スーパーマンだ!! バットマンだ!!! スパイダーマンだ!!!! アイアンマンだ!!!!! X-MENだ!!!!!! ヤツラは、そう......アメコミだ!!!!!!! コミックはもちろん、映画やテレビドラマ、ゲームなどあらゆるメディアを席巻し、世界のエンターテインメント界の中心に位置するアメコミ宇宙(ユニバース)。そして、その波は確実に日本にも押し寄せている。

 公開が迫る『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』『アメイジング・スパイダーマン2』を筆頭に、今年はアメコミ映画が目白押し、テレビでも、マーベル初の男児向けアニメシリーズ『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』の放送が始まり、もはやエンターテインメントを語る上で、不可欠の存在となったアメコミ文化。本コーナーでは、そんなアメコミ作品の魅力や基礎知識、映画・ゲームなどの関連情報を紹介していこう。

 記念すべき【アメコミ道場】第1回で取り上げる作品は、第0回の次回予告で申し上げたとおり、みんな大好き『キック・アス』! 日本では、アーロン・ジョンソンとクロエ・グレース・モレッツ主演の映画版で有名となった本作です。先日、続編の『キック・アス ジャスティス・フォーエバー』も公開された本作ですが、もとはマーベルコミックスの一レーベル"アイコン"から発売されている、れっきとしたアメコミ作品。それもDCコミックやマーべルコミックスにおける"スーパーヒーローもの"の歴史と問題点を踏まえた上で、それをエンターテインメントとして昇華させた画期的な作品なのです。

「イヤだ! 僕は人殺しはしない! だって僕はスーパーヒーローだからさ!」

「はぁ、何ソレ!? シルバーエイジか!」

(『キック・アス』マーク・ミラー/ジョン・ロミータ・Jr. 小学館集英社プロダクション刊)

 キック・アスことデイヴ・リゼウスキが、ヒットガールことミンディ・マクレイディから仲間になるように誘われたときの会話です。ここでヒットガールの台詞にある"シルバーエイジ"とは、アメコミの歴史における時代区分を指す用語で、1950年代から70年代にかけてを指しています。当時、アメコミの世界は『スーパーマン』のテレビシリーズが人気を呼び、マーベルコミックの編集者兼原作者のスタン・リーによって"ファンタスティック・フォー""アイアンマン""スパイダーマン""X-メン""アベンジャーズ"といった、今なお活躍するヒーローたちが次々と生み出され、第二次ヒーローブームといえる時代でした。

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