映画祭ではテレビアニメも短編扱い? “Anime“よりも奥が深い“Animation“の世界

おたぽる / 2014年5月2日 20時0分

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 4月25日(現地時間)、アヌシー国際アニメーションフェスティバルの長編部門ノミネート作品が発表された。ノミネート9作品中、日本からは『ジョバンニの島』が選ばれた。ほかの作品では、東京アニメアワードフェスティバル(以下、TAAF)にもノミネートされていた『Minuscule - Valley of the Lost Ants』(フランス)や『Cheatin'』(アメリカ)などが見られる。

 長編部門では、これまで宮崎駿監督の『紅の豚』や高畑勲監督の『平成狸合戦ぽんぽこ』がグランプリを受賞していることで知られる。また今回は高畑勲監督に特別賞が授与されることになり、オープニングを飾る作品として『かぐや姫の物語』の上映が発表されている。今年の会期は現地時間の6月9日から14日までで、最終日に各賞が発表される。

 アヌシー国際アニメーションフェスティバルは、フランスのアヌシーで毎年開催されている。1960年にカンヌ国際映画祭からアニメーション部門を独立させた映画祭として歴史を重ねてきた。それに加えて、クロアチアのザグレブ、カナダのオタワ、日本の広島とで世界4大アニメーションフェスティバルと称されている。いずれもアカデミー賞の公認で、短編でグランプリを受賞した作品はアカデミー賞のノミネート候補としてカウントされる。

 長編部門より先にノミネート作品が発表されていた短編部門、テレビ部門、CM部門、学生部門では、日本からは海外との共作を含め各部門計12作品が選ばれていた。同映画祭の短編部門では、これまで山村浩二監督の『頭山』や加藤久仁生監督の『つみきのいえ』がグランプリを受賞していることで知られる。

 テレビ部門にも、これまで日本の作品がノミネートされてきた。30分枠1話の作品では、最近では2012年に『青の祓魔師』が選ばれている。映画祭というと長編や短編のイメージが強いため、ショート作品はともかく、30分枠1話の日本の作品のノミネートを意外に思う人も多いかもしれない。テレビシリーズ全体であると長編よりも総尺をはるかに上回ってしまうが、映画祭においては1話単位で審査される(『青の祓魔師』も選ばれたのは第1話のみであった)。そうした例から、30分枠1話のテレビシリーズはどちらかというと短編に類する扱いになっている。

 短編アニメーションについて記した際にも少々踏み込んでみたが、ここで改めてアニメとアニメーションの違いを理解しておきたい。日本においてはアニメはアニメーションの略になっているが、海外では"Anime"と"Animation"で認識が明確に異なっている。

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