コメディの中に描かれた究極のファンタジードラマ『逃げるは恥だが役に立つ』が面白い!

おたぽる / 2016年11月1日 13時0分

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 ひょんなことから出会った男女が、恋愛感情抜きにして同居することになる。昔から多くのドラマで描かれた設定だ。そして私はそんな設定に強く憧れる。

 ただし、その「憧れ」を感じるためには、いくつかの条件がある。一つ目は、何かの偶発的なトラブルによって、同居する羽目になること。二つ目は、(少なくとも最初は)二人に恋愛感情も、また「恋愛しよう」という気持ちもないこと。
三つ目は、二人とも恋愛慣れしていないこと。

 例えば、フジテレビで放送されていた『テラスハウス』のように、望んで集まってきた男女が集まっていたり、日本テレビで放送中のドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』に出てくる女性編集者(本田翼)とモデル(菅田将暉)のように、美女とイケメンが何となく一緒に住むようになったりというのは、全く羨ましさを感じない。

 なぜなら「偶発的に同居する」ことになるという状況の中には、何かしら神の采配を感じるからだ。

 TBSで放送中の火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の設定は、三つの条件を満たしている。つまり、私が強く憧れを感じる、ファンタジードラマなのだ。

 派遣社員の森山みくり(新垣結衣)は、ある日突然派遣契約を終了させられ、無職となってしまう。そんな彼女に、父親が紹介したのが、知り合いであるエンジニア津崎平匡(星野源)の家での家事代行アルバイトだった。

 結婚や恋愛には全く興味が無く、何事も合理的に考える津崎と、家事のひとつひとつに気を使い、テキパキとこなしていくみくり。二人はあくまで「雇用主と従業員として」最適な相手だと考えるようになる。

 そんな時、両親の移住により、都心に家を失ったみくりは津崎に契約結婚を提案。みくりの働きぶりを評価していた津崎もこれに同意し、二人は同居することになる。

 ドラマは多分にコメディの要素が入っている。毎回のように有名な番組のパロディが入っているし、結婚や恋愛に過敏に反応するみくりのおば(石田ゆり子)や、二人の関係を怪しむ津崎の同僚(古田新太、大谷亮平)など、ユニークなキャラクターもいい味を出している。

 しかし、そんな楽しいシーンの中に、「ファンタジー」の要素が見え隠れする。恋愛下手な二人が、少しずつお互いを意識していく。みくり25歳、津崎35歳という設定だが、それはまるで、中学生の頃の初恋を思い出すような初々しさだ。

 そんなこのドラマを、とびきりのファンタジーならしめているのが、新垣結衣の存在だ。

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