「もしもライブで暴漢が暴れたら......」上野警察署がアイドル向けの防犯教室を開催

おたぽる / 2014年7月1日 8時0分

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 5月25日、岩手県滝沢市の岩手産業文化センターアピオで行われたAKB48の握手会で、川栄李奈、入山杏奈と男性スタッフ1人がノコギリを持った男に襲撃された。幸い大事には至らなかったものの、この事件を受け、AKB48をはじめとして、ほかのアイドルグループでも、握手会やハイタッチ会などのイベントを延期する事態となってしまった。

 各グループの運営サイドでは、警備面の強化をするなどして不審者対策を講じているが、どれだけ万全の警備体制を敷いても、万が一の可能性を捨て切ることはできない。そんな状況の中、警視庁上野警察署が行ったのが、アイドル向けの防犯教室だ。

 6月28日、上野にあるアイドル専門劇場「アメ横アイドル劇場」で行われたこの防犯教室には、同劇場を拠点に活動をするアイドル「スマイル学園」のメンバーのほか、「re-2(レス)」「はちきんガールズ」といったアイドルユニットが参加。また、彼女たちと同年代となる上野・岩倉高校の女子生徒40人も出席し、自らの身を守る方法を教わった。

 この日のイベントでは、まず「コンサート会場に不審者が侵入した」という想定の対処訓練を実施。スマイル学園のライブ中に、大声でわめきながら暴れまわる男が乱入。スマイル学園のメンバーたちは、コンサートを中止してすみやかに楽屋に避難し、2名の男性スタッフが刺股を持って暴漢に応戦。警察の協力によってスムーズに男を取り押さえることに成功した。実際にこのような事態が起こってしまった場合、ここまで速やかに捕獲することは難しいだろうが、暴漢役の迫真の演技にしばし会場は静まり返っていた。

 次に実施されたのが、「握手会の最中に手を掴んで離さない人がいたら」という場面を想定した訓練。指導を行う警察官によれば、急所に当たる親指をひねり上げると相手の手を離すことができるという。警察官の男性を不審者と想定して、アイドルたちも実際に練習を開始。大柄な警官の親指を細い指でつかみ、とっさの場合の対処法を身につけていた。

 また「突然後ろから抱きつかれた場合」を想定した訓練では、肘打ちを相手のみぞおちに入れる練習や、相手のつま先をかかとで思いっきり踏みつける練習を実施。これを行うことによって、抱きついてきた相手との距離を取り、その隙に身の安全を確保することが可能になるそうだ。このほかにも、警察官による合気道の演武のほか、とっさの場合に大声を出せるようになるための発声訓練などが実施され、この日の防犯教室は終了した。

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