大慌てで修正? 「Pick-up Voice」表紙の“不可解な白抜き“の謎

おたぽる / 2014年7月5日 23時0分

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――昨今の声優人気に伴い、気がつけば声優専門誌も定期・不定期を合わせて10誌以上が刊行されている。そんな"声優誌 群雄割拠"の時代にあって、各誌はどのような記事・企画をとりあげているのだろうか? 主要な声優誌を中心に、目玉記事や気になる企画などを紹介しつつ、各誌の特徴を分析していく――

■「Pick-upVoice」2014年8月号
出版社...音楽専科社
発売日...6月26日(毎月26日発売)
価格......1139円+税
創刊......2007年

「Pick-up Voice」8月号の表紙は羽多野渉、逢坂良太、神谷浩史の3人。新アニメ『Re: ハマトラ(リプライハマトラ)』の「放送直前スペシャル大特集!」と題し、前号に引き続き巻頭でアニメネタを扱っている。個人的には「スペシャル大特集」というビミョーなコピーが引っ掛かるが、それ以上に気になったのは"表紙写真の修正"だ。

 今号の表紙をよく見ると、中央やや下に約1センチ四方の白抜き修正が施されている。修正箇所は、逢坂良太のワイシャツ前面左下の部分。同じ衣装の巻頭グラビアを確認したところ、一部しか見えなかったが、どうやらブランドタグのような英文が確認できた。

 さて、今回の修正にはどのような意図があったのだろうか? 真っ先に浮かんだのは「ブランド名を隠すため」という理由だが、この衣装はスタイリストが用意したものであり、それをわざわざ隠す必要はないように思える。

 では一体、何が問題なのか......と表紙を眺めていたところ、修正箇所のすぐそばに配置された『Re: ハマトラ』のタイトルロゴが目に付いた。今回、表紙で用いたこのタイトルは公式ロゴであり、「Re: 」の「R」だけが大文字のため、ロゴの右上部分に余白が生まれている。今回の修正はまさにその余白部分に位置しており、おそらく衣装の文字がタイトルロゴと同化していたのを隠したかったのではないだろうか。

 いずれにせよ、表紙に白抜き修正が入るのはマヌケな印象を受ける。写真の差し替えは難しいとしても、文字の配置を変更すれば充分に対応できたはずだが......。もしかしたら、配置修正すら不可能なギリギリのタイミングで気づき、やむを得ず白抜き修正を選択したのかもしれない。

 表紙の話題が長くなってしまったが、内部ページで気になったのは広告である。「Pick-up Voice」は「声優アニメディア」や「声優グランプリ」に比べて広告が極端に少なく、今月の広告枠も計6ページだ。しかも、そのうち半分以上が自社広告のため、余計なお世話だとわかっていながらも心配になってしまう。とは言え、同誌もvol.80を迎えた歴史ある雑誌だ。広告収入に頼らずとも、雑誌の売り上げのみで採算が見込めるのかもしれない。

 そんな同誌の自社広告で、とある書籍の宣伝が目に留まった。9月上旬、椎名へきるのCDデビュー20周年記念書籍『a period of 20years(仮)』が発売されるとのことで、これが4700円(税込)となかなか強気の価格設定なのだ。もちろん、椎名へきると言えば90年代を代表する"元祖アイドル声優"であるし、同社は昨年も彼女の書籍を4000円(税抜)で発売しているので、勝算あっての高価格なのだろう。何かと若手声優がもてはやされる昨今において、彼女の書籍がどれだけの売れ行きを見せるのか......。実に気になるところだ。
(文/神楽坂隆)

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