「貧乏人はアイドルの敵」 徹底された“チケット格差“とは!?【BiS解散ライブレポ1】

おたぽる / 2014年7月11日 20時0分

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 2011年から本格的に活動を始め、世の中にさまざまな衝撃を与え続けた、異色のアイドルBiS。その解散ライブが、7月8日に横浜アリーナで行われた。

『BiS解散LIVE「BiSなりの武道館」』という今回のライブタイトルでわかるように、かねてより、BiSは日本武道館での解散ライブを目標としていた。残念ながら、諸事情により日本武道館での開催を断念せざるを得なくなったようだが、一般的にみれば、横浜アリーナの方が集客のキャパシティは大きい。常にセンセーショナルな話題を絶やさず、ネットを中心に注目を浴び続け、音楽業界からも一目置かれる存在になっていたBiS。その集客力を見せつけるのかと思えば、お客集めには苦労したようだ。

 ライブ後にメンバーと会える特典などが付いた10万円の「超絶プレミアムチケット」は、販売枚数100枚全てが完売したものの、ライブ音源のダウンロードなどができる1万5000円の「ゴールドチケット」と6000円の一般チケットは、ライブ開催の1ヵ月前ですら、合わせて約1万枚が売れ残っていたようで、急きょ、貧乏人向けに1円の「見えませんが音だけ聞きますか?ていうかバカですか?チケット」(発売開始1分で完売)と2000円の「貧乏人はアイドルの敵ですし、ちゃんと相手しません チケット」を用意し、座席を埋める作戦を行っていた。

 さて、解散ライブ当日の横浜アリーナはというと、葬儀用の花輪に献花台、メンバーの遺影があったり、歴代の衣装が展示されていたりと解散ムード一色。その一方で、「普通のお客として扱われると思わないでいただきたい!」という注意事項があった、2000円チケットの研究員(BiSのファン)の行方はというと、受付でヤンキーな見た目の怖そうなお兄さんがチケットの半券を切り取り、荷物チェックをし、その後バナナの皮が敷かれた道を通されるという扱い。これはこれで、BiSらしい"オイシイ"特典とも言えるが、このチケットの格差は、ライブ前のスタッフによる"今日の研究員のやっちゃいけない事"の発表にも現れた。ダイブ、モッシュ、リフトは基本禁止とするも、超絶プレミアムチケットは自分たちのいる有刺鉄線で囲まれた柵の中ならモッシュとリフトが、ゴールドチケットは座席後方の立ち見スペースでリフトが許されるが、6000円の一般チケットの研究員は自分の席で立って観るだけ、「2000円のクソみたいに遠い席の人たちは、始めから相手にしていないので、何も言いません」というのだ。

 注意事項が発表されるなり、ゴールドチケットの一部の研究員たちは、さっそく流れるように立ち見席へと移動を開始。6000円席の研究員たちは「え〜!」と声を上げ、2000円席の研究員たちは笑うしかなかった。

 ただ、ライブが始まってしまえば、座席に関係なく会場は研究員たちの異様な熱気に包まれた。アーティストによっては、2階のスタンド席もそれなりの額を払う事もあるのだから、2000円で開演前の"特別なおもてなし"をしてもらい、ライブを満喫できるとあれば、良心的なものなのかも知れない!?
(取材・文/桜井飛鳥、写真/外林健太)

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