『遊☆戯☆王』と『プリキュア』がカートゥーンの世界に!? カートゥーンネットワークの『Exchange Student Zero』

おたぽる / 2014年9月4日 13時0分

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 広島国際アニメーションフェスティバルでは、コンペティションや特集などの作品上映だけでなく、作家や制作スタジオなどが主催するセミナーも見どころになっている。カートゥーンネットワークは、会期4日目の8月24日にセミナーを開催した。今回で第13回(2010年)から3回連続だ。

 今回は同チャンネルのアジアパシフィックとオセアニアや南アジアの管区から、プレゼンテーションとトークが行われた。登壇者は、監督のパトリック・ジュード・クローリーさん、プロデューサーのサイラス・ヒッキーさんと鮎貝義家さんである。挨拶代わりに広島の印象として「アヌシー(国際アニメーションフェスティバル)とかよりもアットホームでいいね」と来場者を和ませた。

「西洋の"Animation"と日本の"Anime"との融合なので、この作品のプレゼンはアヌシーよりも広島がいいと思った」としてプレゼンを開始したのは、『Exchange Student Zero』(邦題未定)。これまで同管区にてショートシリーズとテレビスペシャルが制作され、本放送は2015年に1話21分で計13話を予定しているという。

「もし、現実の世界といわゆる"アニメ"の世界が衝突したらどうなるか?(What would happen if the "anime" world collided with the real world?)」。本作の制作は、そうした意図から始まっている。ここでいう"現実の世界"とは、もちろん西洋の"Animation"の世界観を指す。

"現実の世界"のキャラクターデザインは『ザ・シンプソンズ』や『サウスパーク』に近い感じなので、基本コメディ路線であるのはわかるだろう。むしろ"Animation"というよりも"Cartoon"といったほうがイメージしやすいかもしれない。「"Anime"の世界と現実の"Cartoon"の世界がコミカルにぶつかり合うのが面白い」と思って企画されたものの、「それぞれのジャンルの作品で違和感なくなじませるということ」は「2つの違う番組を1つにするようなものなので難しい」ため、必然的に工夫を凝らすことになったという。

 日本では"Cartoon"もセル起源なので、"Cartoon"と"Anime"を同列に見なしているところもある。しかし、今回の話からは、海外では"Cartoon"も"Animation"として意識されていることが伝わってきた。これまで筆者が何度も触れてきたが、読者の中には、日本の"Anime"と海外の"Animation"の使い分けについて、イマイチ実感の湧かない人もいると思う。とはいえ、制作意図の原文にも"Animation"ではなく"Anime"と書かれているように、本作は"Anime"と"Animation"が海外では明確に使い分けを意識されているのがわかる絶好の実例になっている。

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