成人向けマンガの現状や“同人業界あるある“も学べる!? 『デンキ街の本屋さん』【第一話レビュー】

おたぽる / 2014年10月6日 1時0分

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――食欲の秋! スポーツの秋! そしてアニメの秋!! 秋の夜長をさらになが~く熱くする新番組からお気に入りを見つけ出そう! 9~10月より放映開始された2014秋の深夜アニメの第一話をレビューして、オススメ作品をコンセルジュする連載「深夜アニメ 闇夜の千本ノック」! ※放送日などは全国ネット及びTOKYO MXに準拠します。

【10月2日(木)編】

■『デンキ街の本屋さん』 
第1話「ラブ&エロス フォー オール」「ナイトメア ビフォア カルナバル」

 KADOKAWA・メディアファクトリー刊「月刊コミックフラッパー」連載の水あさとの原作マンガを佐藤まさふみ監督とアニメ制作・ シンエイ動画によってアニメ化。

 東京の電気街にあるコミック専門書店『うまのほね』。そこでは新人アルバイトの海雄くんをはじめ、様々なジャンルのマンガに対してディープかつコアなマニアである店員さんたちがズラリと揃っているお店。バックヤードでのやり取りやマニアックなお客様への対応、店員同士に芽生える恋心......と、バラエティあふれるオタク青春グラフィティを描く。

 オタク産業を扱った業界モノ、といった感じの本作。ギャグアニメによく見られる30分二本立てのスタイルを取っていますが、制作会社が藤子アニメなどのキッズ向け作品で有名なシンエイ動画なのがちょっと意外。

 女性社員のキャラクターが多い印象ですが、いわゆるハーレムアニメというわけではなく、主人公を含め常識人が揃っているのは好印象(その代わりマンガの趣味は極端ですが......)。

 また本作のキーワードは『人類は皆エロ本大好き人間』("エロ本大好き人間"はニコニコ生放送のタイトルにも採用!)だそうですので、舞台がマニア系マンガ書店ということもあり、劇中に登場するムフフ系のマンガ誌や単行本がいかにもそれっぽいタイトルやデザインで描かれているため、元ネタ探しも楽しいかもしれません。

 全体的には肩肘はらず楽しめるコメディなのですが、成人向けマンガの現状やショップでのイベント、同人即売会と仕事の両立など、描かれる業界と対象がかなり狭い世界なので、アニメ初心者のファンには「業界あるあるネタ」のトリビア知識を増やす役に立ちそうな感じも。

 1話エンドカードはマンガ家・イラストレーターとして活躍中のTivさんが描く『マ王さまはアイドル?』という謎のラノベ表紙を示されました。どうやら、次の話のキーポイントになる作品をさまざまな作家さんがフェイクとして描かれるようで、今までなかった試みだけにこちらも楽しめそうです。

 余談ですが、本作のスポンサーはポニーキャニオン・KADOKAWA・ブシロードとそうそうたるクレジットが並ぶ中、『うまのほね』のモデルになったと思しき有名コミックショップが提供に入っていないのはいいのかしら......と思ってしまいました!

【こんな作品のファンにもオススメ】
『ドージンワーク』『WORKING!! 』

(文/出口ナオト)

おたぽる

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