“萌えエロアニメ“と侮るなかれ! 地に足のついた骨太な戦記モノ『魔弾の王と戦姫』【第一話レビュー】

おたぽる / 2014年11月10日 3時0分

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――食欲の秋! スポーツの秋! そしてアニメの秋!! 秋の夜長をさらになが~く熱くする新番組からお気に入りを見つけ出そう! 9~10月より放映開始された2014秋の深夜アニメの第一話をレビューして、オススメ作品をコンセルジュする連載「深夜アニメ 闇夜の千本ノック」! ※放送日などは全国ネット及びTOKYO MXに準拠します。

【10月6日(月)編】

■『魔弾の王と戦姫』 
第1話 「戦場の風姫」

 KADOKAWAメディアファクトリー刊・MF文庫Jの川口士著『魔弾の王と戦姫』を原作に、佐藤竜雄監督とアニメ制作・サテライトでテレビアニメ化。

 ブリューヌ王国とジスタート王国の争いは周辺国家を巻き込んだ戦争へと発展しつつあった。ブリューヌの若き伯爵ティグルはジスタートとの戦へ加わったが、情勢の変化により軍は劣勢を強いられる。敗走を続けるティグルは、竜より超常の武具を与えられたと伝えられるジスタートの七戦姫の一人"銀閃の風姫(シルヴフラウ)"ことエレンに出会う。一騎打ちに敗北してしまうティグルだったが、エレンは「お前は今からわたしのものだ」と言い放ち、何故かジスタートに迎えられることに。敵軍と友軍の間でティグルは新たな役目を果たそうとするのだが......。

 今年年頭から『魔法戦争』『星刻の竜騎士』『ノーゲームノーライフ』『精霊使いの剣舞』と毎クールごと発表されてきたMF文庫J原作によるアニメ化作品。その14年度のトリを務めるのが本作『魔弾の王と戦姫』です。『輪廻のラグランジェ』『モーレツ☆宇宙海賊』などのヒット作で知られるクリエイター・佐藤竜雄さんが監督と脚本・シリーズ構成を担当し、原作を全13話に再構成。ほぼ全話のシナリオも執筆されるようです。

 佐藤監督といえば『機動戦艦ナデシコ』以来、個性豊かなヒロインが多数登場する作風が特徴。本作でも第1話から露出度の高いコスチュームの女性キャラがぞくぞく登場し、気合の入った作画で巨乳乳揺れや水浴びシーンなどなど、結構なサービスカットが飛び出しました。これだけだとよくある萌えエロ作品に見られそうですが、実は剣と魔法の支配するファンタジーではなく、中世風の世界観で戦術・戦略を駆使して国家間戦争を切り抜けてゆく戦記モノの要素が強い堅実なストーリーが展開されます。地に足のついた歴史ジャンルが好きな人にもオススメと言えそうです。

 骨太な戦記モノに複数ヒロインのハーレムやおっぱい&お尻のエロ描写をプラスし、硬軟取り混ぜた内容で新しい王道ジャンルを狙った印象の本作。類似ジャンルには埋没しないさすがのお手前を堪能できる一作です。

【こんな作品のファンにもオススメ】
『アルスラーン戦記』『ゼロの使い魔』

(文/出口ナオト)

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