ミッキーのエロコスが来たらどうする!? コミケ初出展のディズニーが頭を悩ます問題

おたぽる / 2013年12月13日 12時0分

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 今月29日から開催されるコミックマーケット85(以下、コミケ)。その中で、発表以来話題になっているのが、ウォルト・ディズニー・ジャパンの企業ブースへの出展である。著作権的にはグレー......いや、黙認されているだけで、アウトなものも数多く並ぶコミケ。そこに、著作権に厳しいことで知られる企業の筆頭格が登場するのだから、話題になるのは当然。しかし、開催当日まで同社は頭のイタイ問題を抱えているらしい......。

 今回、ウォルト・ディズニー・ジャパンがコミケへの出展を決めた理由は映画の宣伝。出展内容は、来年1月から公開予定の映画『エンダーのゲーム』がメインになるとされている。『エンダーのゲーム』は、SF小説の最も権威のある賞「ネビュラ賞」と「ヒューゴー賞」をダブル受賞した傑作。太陽系に侵攻した異星人に抗戦する人類が、衛星軌道に作った「戦いを終わらせるもの」を養成するバトル・スクールで天才的な能力を発現させた主人公の成長と戦いを描くストーリーである。

 ディズニーといえば、キャラクタービジネスが主流のように見られているが、近年は映画製作にも力を注いでいる。そこでは、名作とされるSF小説の映画化への挑戦も続けられている。2012年には"ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品"として『ジョン・カーター』を製作。これは、SF小説の古典『火星のプリンセス』を原作にしたものである。しかし「『アバター』の原点」といった謳い文句と共に宣伝されたものの、興行は惨憺たるものに終わった。本作は、本来ならSFファンが一番興味をもちそうな題材だったのだが、宣伝文句は万人受けしそうなものとなっている。一方、アメリカ本国で本作はPG13(13歳未満は保護者の同伴が必要......要は子供向けではない)の扱い。「そもそも、誰に見てほしい映画なのかわからない」というのが、各国の映画評であった。

 この失敗を経て、今回の『エンダーのゲーム』では、SFファン、さらには世界各国のオタク層を取り込むための宣伝が行われている。そのため、日本ではコミケへの出展が決まったと考えられている。

 想定ターゲットを絞って宣伝するのは、映画ビジネスとしては常道。しかし、ウォルト・ディズニー・ジャパンの内部では、心配の声もあがっているらしい。「宣伝がうまくいかないのでは?」というビジネス的な面ではなく、著作権がらみの問題だ。

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