思わず“壁ドン“したくなる!? 学生時代の“黒歴史“をゆるふわに描くマンガ『BOX! -パンドラデイズ-』

おたぽる / 2015年4月22日 8時0分

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「ヤングコミック」で連載されているマンガ『BOX! -パンドラデイズ-』(共に少年画報社)。これは......ページをめくるたびに壁を殴りたくなる破壊力の高い作品だ。よほど嬉しいことがあった時以外、読むのは止めたほうがいいだろう。特に、日曜日夕方の『サザエさん』放映後、あるいは月曜日朝の出勤時間に読めば、自殺してしまいかねない。

 物語は、いくつもの部活をかけもちし「ビッチ」を自称する女子大生・桜庭先輩を中心に、さまざまな登場人物が絡むオムニバス形式。第1話に登場するのは、女子高育ちで男に免疫のない新入生・麻宮さんだ。緊張しながら参加した資格取得研で、"サークルの部室"を指す「ボックス」という言葉を「スラングで女性器っていう意味もあるけどね!」と、平然と言い放つ桜庭先輩にドン引きする。そんな麻宮さんだが、イケメンOBの城野から「麻宮さんが気になって」と言われて、一気にぽわわ~ん。経験豊富な桜庭先輩に「入りたての時って先輩はかっこよく見えちゃうもんだしさ」と忠告されても耳を貸さず。しかし、偶然、城野の趣味が「新入生喰い」だと知って、まだ春だというのに、どん底な気分に!

 ここまでで16ページくらい。筆者は軽く10回は拳を壁に叩きつけた。ああそうだ、こちらは新入生を喰えなかった側なのだ......と思い出して。本作はフィクションなので、桜庭先輩が城野にちょっと痛い目を見せて、無事に仕返し、めでたしめでたしというエンド。けれど、ここでまた拳を壁に叩きつけたくなる。大学を出てから幾星霜、新入生を喰えなかった俺は......城野のような良い思いをしたヤツらを越えられているのかと......。

 くじけずにページをめくっていくが、そのたびに本作は、かつての自分の大学生活を思い出させてくれる。いつになったら! 彼女ができて! セックスできるように! なれるんだ! アパートの壁にもたれて体操座りをしていた日々を! とまあ、なんとか正気を保ちながら読み進めた第4話から登場するのが、映画研究会の三好くんだ。毎日のように、先輩の田崎さんから「虫さされと肉割れ線は最高のスパイスだろ」と、ハイレベルなAV女優のレクチャーを受けている三好くんは、映画を撮りたくて映研に入ったそう。しかし、田崎さんにどんなジャンルの映画が好きか? と問われて、こう答える。

「ロードムービー......」

 ここでも、心にぶっとい槍がグサリと刺さってイタい。文系男子なら思い出すはずだ。よくわからないけれど、とりあえず「ピチカート・ファイヴはオシャレ」「カヒミ・カリィの曲はすべて良い」とかホザいていた自分の過去を!

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