サブカル系WEBマンガサイト「ぽこぽこ」で異彩を放った『デビルズ・ダンディ・ドッグス』が目指したもの

おたぽる / 2013年12月27日 13時0分

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「おたぽる」でも「Kindleでも読める30年前の名作プレイバック」を連載中の村田らむ氏が原作を担当したマンガ、『デビルズ・ダンディ・ドッグス』(太田出版)が12月3日に発売された。同作は、マンガ家の北上諭志氏と共に、太田出版が手がける無料のWEBマンガサイト「ぽこぽこ」にて連載してきたものだ。

「ぽこぽこ」といえば、古屋兎丸氏の『ぼくらの☆ひかりクラブ』やえすとえむ氏の『その男、甘党につき』、そのほか志村貴子氏や中村明日美子氏の作品を掲載するなど、比較的女性ユーザー向けのラインナップとなっている印象がある。しかし、この『デビルズ・ダンディ・ドッグス』においては、マフィアやらヤクザやらがバンバン殺し合う、完全な男性向け作品。そこには、何か狙いがあったのだろうか......?

 ということで、今回は村田らむ氏・北上諭志氏両名に話を聞くと共に、同作の編集担当者・的場容子女史にも話を聞いてきた。

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――『デビルズ・ダンディ・ドッグス』は、原作をらむさん、マンガを北上さんが担当するかたちで作られた作品ですが、まずはそのきっかけから教えてください。

北上諭志(以下、北上) 実は僕、まさしく「ぽこぽこ」の女性作家さんたちが描くようなマンガが大好きで。「少年週刊ジャンプ」で連載されていた『ホイッスル!』(共に集英社)で樋口大輔さんのアシスタントをしていた時も、「ひげ面乙女」というあだ名を付けられていたくらい、思考は乙女心全開なんです。実際、その前には「COMIC LIVE!」で『Bye Bye Blackbird』(COMIC LIVE! プロジェクト)っていう遠距離恋愛モノを描いていたんですよ。ただ、その一方で、映画はギャングモノやマフィアモノが好きだったりして、いつかマンガでも描いてみたいという思いがあったんです。それで、せっかく描くなら、ほかのバイオレンス系マンガとはひと味違う、リアリティのある作品にしたくて。どっぷりハードボイルドな世界を取材してきた村田さんに組んでもらえたら、面白いものができるんじゃないかと思ってお願いしたんですよ。

――ただ、らむさんの場合、ご自身でもマンガを描かれるので、わざわざコラボしなくても......とはならなかったんですか?

村田らむ(以下、村田) いやあ、僕の場合、マンガも描くからこそ、その大変さもわかっていますからね。「原作だったら楽そうだな〜」と思って引き受けたんですよ(笑)。......というのは半分冗談で、僕がマンガを描くのは、主に実話誌なんですね。実話誌の場合は、あくまでノンフィクションですから、状況説明がかなり必要になってくる。だから、同時に実話誌のマンガ原作もたくさん手がけてきましたが、"ストーリーマンガ"は自分で描くのは難しいなと思っていたんです。

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