なんで『特地』に派遣される部隊は全部旧式の装備なのか? 現役陸上自衛官に聞く『GATE』のリアルさ

おたぽる / 2015年7月9日 15時0分

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「自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」と、なんだか永田町の議論を先取りしたような物騒なタイトルのアニメが、7月3日からオンエアされた。『GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』である。

 20××年8月、東京・銀座に突如現れた「門」(ゲート)から、モンスターや中世の騎士のような軍勢が出現し、多くの市民を殺傷した「銀座事件」が起こった。現場に居合わせたの年季が入ったオタクの伊丹耀司3等陸尉は、「このままだと夏の同人誌即売会が中止になってしまう!」と、陸上自衛官の義務感からではなく、オタクとしての不純な動機で、一般市民を皇居に誘導して、数千人の命を救う。

 この事件で英雄となった伊丹は、2等陸尉に特別昇任。政府は、「門」の先に存在する異世界「特別地域」(特地)の調査のために、陸上自衛隊を派遣、伊丹も異世界戦闘用に開発された「戦闘服四型」に身を包み、偵察隊長として「門」に足を踏み入れる。そこで、伊丹たち自衛官が見た世界とは......。

 こんなストーリーで始めまる『ゲート』は、ミリオタからファンタジー好きまで、満足できる作品だ。それもそのはず、『ゲート』の作者である柳内たくみは元自衛官だし、アニメ化にあたっては、首都防衛師団である陸上自衛隊第1師団(練馬駐屯地)などが全面協力しているのだ。

 アニメに登場する74式戦車や高機動車、64式小銃などの兵器は、外見だけではなく、内部や作動状態などが細かく描かれており、ミリオタを納得させるクオリティだ。陸自部隊が「門」に突入する際、戦闘服に蛍光ジャケットを着た警務官(自衛隊の警察官)が交通誘導しているシーンなど、妙なリアリティも随所に見られる。

 このほか、登場人物の名前が、伊丹、健軍、久里浜、江田島、新田原など、自衛隊の駐屯地にちなまれているのも、ミリオタのトリビア的な知識を満足させてくれるだろう。

 このミリオタも納得のクオリティについて、自身もアニオタ兼ミリオタを公言する東京都内に勤務する陸上自衛官(20代)に聞いてみた。

「原作を読んだわけではなく、アニメ第1作を見ただけの感想なんですが......なんで『特地』に派遣される部隊は全部旧式の装備なんでしょうか? 戦車ならC4I機能を搭載した10式戦車があるし、小銃だって、今時の陸自部隊で64式小銃を装備している部隊はないですよ。戦闘服やヘルメット、防弾チョッキも迷彩ではなく、OD(オリーブドラブ)色だし。まあ、この『戦闘服四型』はフィクションだからいいんですが......。

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