個性的なキャラクターがさらにイジりやすく!?『れっつ! ハイキュー!?』

おたぽる / 2015年10月7日 16時0分

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 先日からアニメ第2期がスタートした、「週刊少年ジャンプ」連載中の人気バレーボールマンガ『ハイキュー!!』(作:古舘春一)。その公式スピンオフ作品である、『れっつ! ハイキュー!?』(作:レツ)の最新刊第2巻が発売された。この作品は「ジャンプ+」(すべて集英社)において連載されている、横スクロール式の4コマギャグマンガだ。「ジャンプ+」がスマホアプリであるため、1コマずつスクロールする形態をとっているが、コミックでは普通に縦長の4コマで構成されている。

 この作品は、非常に原作『ハイキュー!!』の個性あるキャラクターたちに忠実なのだが、その特徴をうまいことギャグに進化させていて、「ああ、そういう解釈もあったかも」と思わせてしまう魅力がある。例えば「コートの王様」と呼ばれる影山が王冠をかぶっていたり、変人速攻を使う時の日向は変人コスチュームを身にまとっていたりと、キャラクターの個性をふんだんに発揮している描写は面白い。他にも、興奮するとやたら脱ぐ田中の坊主頭のシャリシャリ感の絶妙ないじり、テンションが上がると女装する西谷の制服フェチぶり、ガラスのハート過ぎて泣き虫で妄想癖のある東峰や、眼鏡からビームが出たりする月島と、各キャラクターの個性をクローズアップさせていることで、原作をさらにギャグ寄りに展開させている。

 ライバル高校の特徴的なキャラクターの描写も、もちろん烏野メンバーに負けていない。音駒の選手はネコ化するし、鉄壁の伊達工業の青根がサイボーグだったり、ブロックが本当に鉄の壁だったりもする。青葉城西の大王様・及川が、王様の影山より格上の臣下を従えていたり、「らっきょヘッド」と呼ばれている金田一が、本当にらっきょう化したり……。原作でも「ペロリン」と舌を出していることの多い西谷の舌噛みネタや、女子にモテモテの及川も「キラリーン」とペロリンするシーンが多い。そんな中、唯一まともな菅原が尊く感じてしまう。あの澤村でさえもてあそばれている中、いつも通りの「スガさん」に癒やされるが、やっぱり時々スイッチが入るので要注意!

 そして我らがマドンナ・潔子さんも、奇声コレクターだったり、突然床の木目を数え出したりと、無口なクールビューティーぶりは健在ながらも、挙動が不審。顧問の武田先生は、普段は幼児みたいなのに、「ぐんぐんバー」を食べると巨大化。烏養監督も、本気モードになると烏天狗に?! 内容はあくまで原作から大きく離れないので、まったくの別物語でもなく、なんだか裏設定という感じ。もともとが個性的なキャラクターが多いため、非常にいじりやすいのか、どのキャラクターも本領発揮という空気が伝わってくる。烏野OBやベンチウォーマー要員も活躍するので、『ハイキュー!!』本編と並行して読むと、なお楽しいだろう。2巻では、アニメ第1期の終わりまでが描かれているが、今後の目のつけどころも楽しみな作品だ。
(文/桜木尚矢)

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