コラボイベントより続編はよ……『東京喰種』第3期の噂に迫る！

「週刊ヤングジャンプ」にて続編の『東京喰種：re』が連載中の『東京喰種 トーキョーグール（以下、『東京喰種』）』（共に集英社）。原作の累計発行部数は『東京喰種：re』と合わせ、今年7月段階で1,300万部を突破している大人気コミックだ。その人気にあやかり、2度のTVアニメ化、舞台化、ゲーム化と幅広くメディアミックスしている本作。しかし、こちらがなかなか上手くいっていないようだ。

　アニメ専門誌の「好きな男性キャラクター」ランキングなどでは、主人公である金木研がたびたび上位に食い込むなど、TVアニメ自体の人気はそこそこ獲得していたのだが、Blu-ray・DVDなどの売上には結びついていないようで、発売元である株式会社マーベラスの決算報告内で、「目標を下回る結果となりました」と報告されてしまっている。

　また、10月1日に発売されたPSVita版のゲーム『東京喰種トーキョーグール JAIL（ジェイル）』も、原作者である石田スイがシナリオ・オリジナルキャラクター原案を描き起こしたということで、原作ファンを中心に話題になったが、ファミ通調べによると、初週の売上は1万本を切ってしまった。9月に発売された、同じマンガ原作のTVアニメを元にしたゲームである『ワールドトリガー ボーダレスミッション』の半分以下の売上であり、原作コミックの人気を考えると、なんとも歯がゆい結果に。

　同様に、満を持して9月30日に発売された、スピンオフ作品をOVA化した『東京喰種【JACK】』も、オリコンのアニメDVD週間売上ランキング（10月12日付）で14位と、微妙な位置に。年末に発売される、原作・TVアニメ共に人気の高いキャラクターである、月山習を主人公にしたOVA『東京喰種【PINTO】』に期待したいところだが……。

　そんな中、OVA2本の発売を記念したコラボレーションイベント「東京喰種×JOYPOLIS ～ジョイポリス区喰種アジトへ潜入せよ！～」が発表された。東京ジョイポリス全体を使用した、新アトラクションや脱出ゲーム、プロジェクションマッピングなどかなり大掛かりなコラボになりそうだが、せっかくの告知がネット上の“ある噂”によってかき消されてしまっている。

　その“噂”とは、16年に第3期のTVアニメを放映することが決定した、というもの。ソース元は海外のモバイルゲーム会社の社長の発言のようだが、真偽のほどは不明だ。しかし、「東京喰種3期ってマジ？」「『東京喰種:re』は、きっと、やるよね？」「東京喰種3期やるの！！！」とネット上のファンは勝手に盛り上がっており、今年のエイプリルフールにファンの手によって作成された“第3期製作決定”を伝える画像が、まるでオフィシャルのものであるかのように出回っている始末だ。公式からの反応はまだないが、エイプリルフールのウソが現実になることを期待したい。