エンタメ業界で福岡が熱い!? ゲームが牽引する福岡市とマンガで振興を図る北九州市

おたぽる / 2014年1月31日 11時0分

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 2月7日の、ソチオリンピックの開幕が迫っている。2020年の東京オリンピックの招致が決定してから迎えるオリンピックということも相まって、期待は高まる一方だ。

 20年の東京オリンピック招致成功には、「お・も・て・な・し」でも有名なプレゼンテーションで披露された国際招致PRフィルムの効果も大いにあったことだろう。そのPRフィルム「Tomorrow begins」を制作したのは、福岡市にある映像制作会社KOO-KIだ。K00-KIは12年の広島県の観光PR「おしい!広島県」にも全面的に関わっているほか、コナミのゲーム『実況パワフルプロ野球』シリーズのオープニングなど、業務は多岐にわたっている。

 この10年、エンターテインメント業界において、何かと福岡市が注目を集めてきた。その理由として、同市内に本社を置くゲーム会社が台頭したことが第一にある。『イナズマイレブン』や『ダンボール戦機』のレベルファイブ、『NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルティメットストーム』や『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』のサイバーコネクトツー、『ワンピース アンリミテッドワールド』のガンバリオンなどが知られている。特にこの3社で04年に発足したゲーム制作会社の任意団体「GFF」(現在計11社)、さらに06年の、GFF、九州大学、福岡市による福岡ゲーム産業振興機構の設立がある。同団体はファンイベントの開催に留まらず、産学官の連携により、ゲームを福岡市の確固たる産業として確立。地元を活性化する地盤を構築してきている。

 産学官の"学"となる九州大学は、03年に九州芸術工科大学(以下、芸工大)を併合したのがクリエイティブの面で大きい。先述のKOO-KIで代表を務める江口カンさんも芸工大の出身であるが、芸工大は実験映像で名をはせた伊藤高志さんなど、アヴァンギャルドな作家を輩出することで知られていた。最近ではアニメ方面でも話題を呼んでおり、3DCGを用いた学園ホラー『放課後ミッドナイターズ』の竹清仁監督や『サカサマのパテマ』や『イヴの時間』などで知られる吉浦康裕監督も同校の卒業生である。ちなみに竹清監督は江口さんとともにKOO-KIの創立メンバーであったが、11年に竹清監督も新規にモンブラン・ピクチャーズを設立している。

 アニメの関連では『紙兎ロペ』で共同監督などを務めた青池良輔さんや『Peeping Life』の森りょういちさんも、同市内にスタジオを構えている。テレビシリーズなどの制作会社では、12年にぴえろ福岡分室が閉室となったが、一方で08年に『東京ゴッドファーザーズ』などに撮影監督として参加していた須貝克俊さんの下、九州アニメーションが設立され、数々の作品に原画などで参加している。ちなみに現在放送中のアニメ『世界征服~謀略のズヴィズダー~』でもキャラクター原案を担当しているイラストレーターの黒星紅白さんも同市在住ということが知られている。マンガ家でも同市出身者は多いが、最近では『進撃の巨人』の諫山創さんが九州デザイナー学院の卒業生であることでも話題を呼んでいる(出身は大分県日田市)。

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