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【漫画】「子どもが絶対に蚊に刺されないようにして」 母親の要求に困惑する保育士 保育園の“ヤバ親”エピソード<作者インタビュー>

オトナンサー / 2024年11月24日 6時10分

漫画「ヤバ親ほいくえん」のカット(まつだ麗子さん提供)

 保育士の体験談を描いた2つの漫画「ヤバ親ほいくえん」が、Instagramで合計1000以上のいいねを集めて話題となっています。

「子どもが絶対に蚊に刺されないようにして」と、保育士に無理を言う母親。保育士をしている読者から寄せられた、そんな「ヤバ親」エピソードを漫画にした作品に、読者からは「本当にこんなお母さんが!?」「お母さんの気持ちも分かる」など、さまざまな声が上がっています。

■保育士からのDMやコメントを基に制作

 この漫画を描いたのは、Instagramやブログ「麗子のブログ」などで漫画を発表している、漫画家のまつだ麗子さんです。現在、Kindleストアにて、『娘がうつになりました。』(全11話)、『女たちのモヤモヤする話』(全2話)を無料で公開しています。まつだ麗子さんに、作品についてのお話を聞きました。

Q.今回、漫画「ヤバ親ほいくえん」を描いたきっかけを教えてください。

まつだ麗子さん「保育士さんからのDMやコメントを読んで、困った保護者に悩まれている人たちが多い印象だったので、取り上げてみました」

Q.まつだ麗子さんは保育士として働いていたことがあるのですか。

まつだ麗子さん「この2作品は読者の体験談を元に漫画化したもので、私自身は保育士として働いてはいません。私のInstagramやブログでは、その後も『ヤバ親ほいくえん』シリーズが続いています。また、他の体験談シリーズも掲載していますので、ぜひご覧ください」

Q.作中のような「困った保護者」を知ったとき、どのように感じましたか。

まつだ麗子さん「『こんなお母さんが本当にいるのかな?』と思っていましたが、現役保育士の人たちから共感の声がたくさん届いたので、とても驚きました。保育士さんはさまざまな保護者に対応しなくてはならないので、本当に大変だな、と思いました」

Q.読者の中には、「お母さんたちの気持ちも分かる」「保育士さんには、もう少し臨機応変に考えてもらいたい」という意見もありました。それについては、どのように感じましたか。

まつだ麗子さん「現実的にはワーキングマザーの働きづらさ、生きづらさもあると思うので、難しい問題だなと感じました。その場その場でルールがあると思うので、基本的にはお世話になる園の決まりを守ることが第一だと思います」

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

まつだ麗子さん「約1年前の2023年からです。SNSでは主に読者の体験談を元に、『女性同士のモヤモヤした話』や『うつ病になった娘と母親との話』などを制作して投稿しています」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えてください。

まつだ麗子さん「読んでくださった人が気になる言葉を見つけたり、何かのヒントを得たりなど、誰かの人生を大きく変えることはできなくても、『少しでも印象に残るような創作』を続けていきたいです」

Q.漫画「ヤバ親ほいくえん」について、どのような意見が寄せられていますか。

まつだ麗子さん「『保育士さんの負担が大きいですね…』『できないことはできない、と最初にはっきり言った方がいい』『解熱剤や座薬を使って、子どもを登園させる親もいました』など、保育士さん側に立ったコメントがたくさん寄せられました。また、『お休みばかりしていたら、仕事をクビになる可能性もあります』『職場によっては気軽に休めないので、難しい問題ですよね』など、親の立場でのコメントも頂きました」

オトナンサー編集部

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