男はどう思うの?「手を触れる」ことについて【40代編集長の婚活記】#142
OTONA SALONE / 2019年4月24日 17時0分
40代、過酷な婚活中のOTONA SALONE編集長アサミ。2年半のあいだ、婚活パーティ、婚活アプリ、個室婚活、知人の紹介など、さまざまな形で出会いを求めてきた。
49歳・アーティストのジェントルさんとは5回のデートを重ねるうち、久しぶりに恋をする。だけど、彼の気持ちがわからなくて……。これは40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
手を触れながらじっと見つめてくる
5回目デートはランチをしたあと、表参道のカフェに入る。女性客ばかりのオシャレなカフェ。少しお茶を飲んでカップをソーサーに置いたときだった。
ジェントルさんが私の手を触れてきた。顔を上げるとじっと私を見つめている。なんか今までとちょっと違って感じるのは、彼の顔が日焼けしているせい? それとも?
ジェントル「アサミさん……」
ちょっと言いかけた彼。え、何、ナニ? 何を言おうとしているの? その続きの言葉を待った。
自分から告白、と思ってたけど
実はここ数日、自分の気持ちをジェントルさんに伝えようと思っていた。
でもランチを食べながらだとそんな感じにしにくいし、このカフェも女子会モードだし。ディナーは予定があると彼は言ってたし。
ロマンチックなムードを作れないから、今日、気持ちを伝えるのは難しいかなととあきらめていた。
でも、手をやさしく触れる、顔を見つめてくる。彼は何を考えているの? 私にとって手を触れるという行為は、異性に対しては基本しないし、やっぱりちょっと特別なこと。
男性の気持ちはわかんないけど……⁉
もしかして…淡い期待が!
私もジェントルさんの顔を見つめ返してみた。そしてニコッと微笑んでみる。
異性の手を触れることについて、彼はどういう気持ちなんだろう。海外生活の経験もある彼にとっては特別なことじゃないのかもしれないけど、私にとってはドキドキしてしまう。
彼、なんて言ってくるの…?
ジェントル「この間とまた違いますね……ネイル、カワイイ」
それか! ネイルね、ネイル。そういえば毎回ネイルをほめてくれたけどさ、今回あまりにも思わせぶりだったわ。ま、私が勝手な展開を妄想しただけなんだけど……恥ずかしい! 気を取り直そう。
アサミ「最近変えたばかりなんです。前回お会いしたの3週間くらい前ですものね。だいたい4週間くらいで変えているんです」
ジェントル「よく見ていいですか」
そう言って、彼は私の手を持った。
なんだ、またネイルか(苦笑)
一人よがりの勝手な妄想でドキドキして、私ったら(苦笑)。ネイルアートを見るためだけど、ジェントルさんに手を触れられのるって……ドキドキする。
触れられるのがイヤじゃない、うれしいってことは、やっぱり好きな相手ってことよね。だって好きじゃない男性に触れられるのは抵抗あるもの。
アサミ「今回は赤ネイルにちょっとスタッズをつけたんです」
ジェントル「赤ネイル、お似合いです。赤とゴールドの組み合わせは華やかですね」
アサミ「はい。わりと最近、赤が好きで。昔は全然、そうじゃなかったんですけど」
赤ネイルと赤リップ
ジェントル「赤が似合う人はpassionateな人だと思います」
アサミ「そうですか? あ、でも何かにハマると熱量は高いほうかもしれません」
ジェントル「リップも今日、赤ですね。キレイな色」
アサミ「ホントですか? 先日プレゼントしてくださったリップです」
カバンの中から、2回目デートで買ってもらった口紅を取り出した。
ジェントル「あぁ! 僕が一方的に選んじゃったけど」
アサミ「一番お気に入りの口紅です」
色もだけど、彼にもらったということも含めて。
ジェントル「ホントですか。それはよかった。でもとっても似合います」
手を触れ合っている男女って
そのままずっと手を触れているジェントルさん。
爪はもちろん、手の甲を触れながら肌をほめてくれたりする。甘い時間が流れていた。隣の席にはアラサー女子2人組がお茶している。一人の女子がチラリとこっちを見た。
隣の席とあまり離れていなかったけれど、こういう状況を客観的にみたらイチャイチャしているというのだろう。そうだよね、傍からみたらカップルの行為よね。
だけど、肝心なことは言ってこないジェントルさん。
かといって、私からも言い出せない。しかも、昼間、静かな、隣とわりと席の近いカフェで「好き」だとか「お付き合いしてください」とか、そんなこと言えないよな……。
カフェでのスイートな時間
気が付けばいい時間になっていた。
アサミ「そろそろ、お時間じゃないですか?」
ジェントル「あ、そうだね。行きましょうか」
ジェントル「今日は急なお誘いだったのに出てきてくれてありがとう」
アサミ「いえ、こちらこそ」
ジェントル「それに後ろに予定があってごめんなさい。次はまた、ゆっくり」
アサミ「はい。ありがとうございます」
「次はまた、ゆっくり」って!
5回目デートは穏やかな雰囲気のまま終わった。「次はまた、ゆっくり」って、次のデートもあるってことよね。その言葉を胸に、幸せな気分で家路についた。
なんか心が決まった。自信? 確信? ううん、ジェントルさんの気持ちはまだわからないけれど、私はちゃんと自分の気持ちを伝えたい。次の6回目デートは夜まで一緒にいたい。それで、私から誘って、ちゃんと言葉にして伝えよう。
……と思いながらも、今度は自分が忙しくなってしまった。仕事の出張があったり、家庭の事情のことがあったりで予定が立てにくく、また2週間近くが経っていた。
「忙しい」は言い訳よね!
でも忙しいことを言い訳にしてはいけない! 予定は自分で作るもの!
アサミ「こんばんは。お元気でいらっしゃいますか? 私は昨日まで金沢に出張へ行っていました」
ジェントル「こんばんは。金沢出張だったのですね。ステキです」
ジェントル「僕はここのところ重要なミーティングが続いて深夜帰宅ばかりでした。でも大きな山は越えたと思います」
よし、彼も仕事がちょっと落ち着いたのならチャンス!
アサミ「大きなお仕事の山を越えたとのこと、おめでとうございます」
アサミ「いつも素敵なお店でごちそうにばかりなっているので、ささやかなんですが金沢土産をお渡ししたいのですが。お時間あったらお会いしたいです」
ついに伝えた! 自分から会いたいって!!
初めて自分からデートに誘った!
いままでなにげに自分から誘おうとして、誘えてなかったから、これだけでもなんか達成感(苦笑)。ま、肝心なのはこれからなんだけど。
ジェントル「それはうれしい。今度の日曜の午後2時以降はいかがでしょうか?」
OKでた! よかった。
アサミ「はい。お忙しい中ありがとうございます。では日曜日の午後2時。場所は改めてご連絡しますね!」
ジェントル「ありがとうございます。楽しみにしております」
6回目デートへの決意
6回目のデートが決まった。
ジェントルさん、楽しみですって! キャー!!
よし頑張る。お土産を渡して、気持ちも伝える! 実を言うと、私は今までの人生で告白したことが一度もない。単純に好きになることがなかったからなんだけど。
ジェントルさんがどう思っていたとしても、私は好き。だから伝えたい。たとえうまくいかなかったとしても、やれるだけのことはやってみたい。
ジェントルさんとの初めてのデートから約4カ月。人生初の告白をしようと心に決めたのだった。
【6回目デートでついに告白を⁉ 来週は新元号! 令和元年 5月1日(水)17時をお楽しみに!】
【前回はコチラ】
#140 いくつ当てはまる? 彼は「運命の相手」なのか【40代編集長の婚活記】
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