1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. カルチャー

年収8000万の金持ちが海外移住しても「3年でひっそり帰ってくる」トホホな理由とは?

OTONA SALONE / 2019年8月11日 19時0分

元国税局職員 さんきゅう倉田です。
東京国税局を退職したのち、吉本興業で芸人をしています。

僕は週に3日程度は、お金に関する取材を受けたり、執筆をしたりしています。

そのような活動をしていると、仕事やプライベートで、日々、新たなお金持ちと知り合います。お金持ちとも知り合いますが、お金持ちと取引をする会社員の人とも出会い、話をします。

 

意外。お金持ちがとる行動は、割とみんな同じ

親の代からお金持ちの人は、将来の相続を見越して、様々な対策を講じています。でも、孫を養子にしたり海外に移住したり、やることは大抵同じです。

 

近年の傾向として、相続税対策で海外に移住する人の多くが、某「n秒でx億円稼ぐ」が売りだった人のように、シンガポールに行きます。

 

日本で相続税を賦課されないためには、10年間海外にいなければならないので、みなさん10年以上に居住するつもりで出国されるようですが、一様に2~3年で戻ってきてしまいます。

 

その理由も一様につまらないから

 

今回は流行のシンガポールに焦点をあて、いったい海外の何がつまらないのか、シンガポールに頻繁に行く年収8000万円のお金持ちに話を聞きました。

 

「つまらない点」が何なのかは、かなり漠然としている

出戻りの皆さんは「シンガポールはつまらない」とはっきりおっしゃいますが、具体的に何が面白くないのか示す人は少ないように思います。

 

おそらく、具体的に悪いところがあるわけではなく、良いところが少なく、全体を総合的に勘案して、「つまらない」と判断されたのでしょう。

 

その中でも東南アジアの暑いエリアでよく聞くのが「四季がないからつまらない」という意見です。

 

日本以外の多くの国に四季がありますが、シンガポールにはありません。だから、季節ごとのアクティビティやイベントがないそうです。1年間ずっと暖かい。

 

日本にいると「暑い夏は嫌だな、寒い冬は嫌だな」と思うことがありますが、もし一年中過ごしやすい気候になったら、精神的に耐えられないかもしれません。

 

暑い土地は大抵「食事が美味しくない」らしい

ぼくが食べたことのあるシンガポール料理といえば、海南鶏飯くらいです。他にどのような料理があるかは知りませんが、アジア各国を周った人に聞くと、「シンガポールよりマレーシアの方が、料理が美味しいですね」と言っていました。

 

彼いわく、同じ東南アジア圏でも、

 

「シンガポールは、美味しい店は必要以上に高く、安い店はまずい。ご飯は期待しないでください。日本のほうが圧倒的にいいですよ」

 

食事に興味のある人が10年住むのは、厳しいのかもしれません。

 

そもそも新興国の場合、娯楽施設が圧倒的にないらしい

これもまたシンガポールの話ですが、遊ぶところが全然ないそうです。

 

もちろん、バーや映画館といった基本的なものはたくさんありますが、日本を基準に「来週はここに行こう」「来月はここに行こう」と予定を立てて訪問したいような観光地は少なく、退屈とのこと。これは建国からの時間だけを言えばオーストラリアなども同様かもしれません。

四季がないから、「冬になったら、○○をしよう」といった楽しみもありません。「何をして遊べばいいのかわからないんですよね」とも言っていました。

 

狭い(仕方ないことだけど)

シンガポールは、東京23区より少し大きい程度の国土です。だから、遠出するということがありません。四季もなく面積が小さければ、やはり娯楽施設も限られてしまいます。

 

「1週間もいれば、主要な場所はすべて回れますよ」とのこと。

 

日本がもし東京23区しかなかったら、きっとすぐに飽きてしまいます。

 

新しくきれいだけれど、人工的なものばかりらしい

シンガポールの人からすれば、とんでもない言われようかもしれませんが、日本人からすれば人工物ばかりで精神をエクスパウンドさせるような情景がなく、歴史的な時間経過の少なさからも薄っぺらい印象を受けるそうです。

 

芸術も育っておらず、文化的な要素も少ないため刺激に乏しく、日々、心が躍るようなこともありません。

 

「とても清潔で綺麗だけど、人工的で、見てて飽きてしまいます」とお金持ちが漏らしていました。

 

さいごに

お金持ちに人気のシンガポール。金融機関が多く、現地で借り入れをして起業する人もたくさんいます。しかし、友達のいない10年間に耐えられるんでしょうか。ぼくだったら耐えられない。

 

育ててくれた日本で素直に税金を払って、こうした国にはビジネス上の理由があれば行く程度で良いのではないでしょうか。

 

それでも、もし移住するのなら、流行の国ではなく、自分が10年以上確実に住める国をおすすめします。

 

≪芸人・元国税局職員 さんきゅう倉田さんの他の記事をチェック!≫

 

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください