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40代の白髪と薄毛、その原因と対策は?【ヘルスリテラシー#11】

OTONA SALONE / 2019年9月25日 11時0分

こんにちは。「予防医学」を啓蒙するアンチエイジング医の中村康宏です。健康に関する正しい情報を使いこなす令和時代の概念「ヘルスリテラシー」を伝えています。

今回は40代に入るころから増え始める白髪、そしてふと気づくと薄くなっている頭髪の毛質についてお話します。

 

40代の毛髪量が減る理由は女性ホルモン分泌減

40代で急激に毛髪のトラブルが出てくる原因はいくつかありますが、代表的なのが女性ホルモンの分泌量の変化。

 

閉経を迎えると女性ホルモンのレベルが急激に低下しますが、この変化が毛髪サイクルに異常を与えます。

 

更年期のほか、ピルの中断、出産によって毛髪が薄くなることを経験したこともある方がいるかもしれません。一時的なことが多いですが、仮にサイクルが元に戻っても毛量が元に戻らないことがあります。

 

いっぽう、腕毛が濃くなる理由は男性ホルモンの比率増

意外なことに、男性ホルモンも影響します。

 

もともと女性でも男性ホルモンが出ており、女性ホルモンが減ることで男性ホルモンの割合が増えるのです。

 

 

わかりやすいよう仮の数字を挙げると、もし女性ホルモンが10→1に減った中、男性ホルモンが5→5のままだと、ホルモン全体で15のうち5だった男性ホルモンが、6のうち5になります。

 

 

この結果、男性ホルモンによる薄毛が出てくることがあります。腕毛やヒゲが濃くなったりするのも男性ホルモンの割合増加によるものです。

 

この世代から増えていく甲状腺の機能低下にも注意

細胞の代謝を司る甲状腺ホルモンを分泌するのが甲状腺。この甲状腺の機能低下はごく一般的に起き、年齢が高くなると10%の頻度であると言われます。甲状腺機能低下による薄毛はホルモンを補充することで改善します。

 

ビタミン不足も薄毛・白髪に影響を与える

ビタミンB5、B7、B12が特に毛髪サイクルに与える影響が強いと言われています。

白髪は遺伝・栄養の両方が影響します。亜鉛・鉄・銅などの微量元素不足、カルシウム・ビタミンD3不足などです。

ビタミンB6、B12の補充もいいでしょう。また、青魚やえごまなどに含まれる不飽和脂肪酸オメガ3の補充も有効です。

もう一つ、白髪によって頭髪からメラニンが少なくなると紫外線のダメージを受けやすいため、余計に抜け毛が増えやすくなります。年間を通じて髪の毛にはUVスプレーを忘れないようにしましょう。

 

 

『ヘルスリテラシー』中村康宏・著 1,480円+税/主婦の友社

医師・予防内科医・米国栄養士・産業医・MPHホルダー(米国公衆衛生学修士)
中村 康宏先生

米国留学を経て、健康増進・健康防衛のための医療を提供すべく「中村康宏内科クリニック」を京都で開業。その後、日本初のアメリカ抗加齢学会施設認定を受けた「虎の門中村康宏クリニック」を東京で開業。一般内科診療、アンチエイジングを追求する女性への美容医療、外国人の企業検診や訪日旅行客へのヘルスケアサービス、IT企業の社長へジムの運動メニューまで考える「顧問ドクター」、産業医として、企業のメンタルヘルスに関する相談などの予防に特化した医療サービスを提供している。無料相談会も全国各地で実施、ぜひお運びください。

 

≪医師・産業医・米国公衆衛生学修士 中村康宏さんの他の記事をチェック!≫

 

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