40代の8割にリスク?警戒が足りない「高脂血症」【ヘルスリテラシー#9】

OTONA SALONE / 2019年9月20日 11時0分

こんにちは。「予防医学」を啓蒙するアンチエイジング医の中村康宏です。健康に関する正しい情報を使いこなす令和時代の概念「ヘルスリテラシー」を伝えています。

更年期以降は女性ホルモンによる守りが薄れ、様々なトラブルが現れます。実に8割の人がリスクを持っているのに、ほぼ無警戒なのが「高脂血症」です。

 

実はこれも足りていない、代表的抗酸化物質

栄養面では抗酸化物質の摂取が必要です。ビタミンCはもちろんですが、特に40代以降で「コエンザイムQ10」が不足しがち。細胞が適切に機能するために必要な抗酸化物質です。

 

また、ビタミンEは細胞の酸化ストレスをオフしてくれるので、食事摂取以上に意識して摂りましょう。食事で不足することのないビタミンと言われ、実際足りないことはないのですが、これら脂溶性の抗酸化物質は警鐘を鳴らされているほどには過剰摂取にもなりません。いっぽうで酸化に極めて弱いので、意識して摂ったほうがいいのです。

 

酸化に弱いので、たとえばDHAオイルならボトル入りやゼラチンカプセルは避けて、PTPシート入りの個包装のものにしてください。

 

こういうものは「コスパ」の概念を捨ててください。いい油脂でないならば摂らないほうがマシ、酸化ストレスが余計に増えてしまいます。酸素は脂肪とくっつきやすいので、手軽に買えるものではなく、信頼できるものを、とにかく品質重視で摂取してください。オイルは特に酸化しやすいので、たとえば1年前のサプリなんかはもう毒だと思ってください。

 

ほぼ全員がかかる高脂血症はこう対策する

コエンザイムQ10は、年齢とともに減っていき、吸収も減ります。40代以降は高脂血症になります。日本人の8割は遺伝性の高脂血症を持っているので、だいたいみんななると思ってください。

 

高脂血症は遺伝子を持っていれば発現する、いわゆる優性遺伝。女性の場合、月経のある、エストロゲンが出ている間はホルモンの働きで抑えられていますが、出なくなるとエストロゲンになるはずだったコレステロールが全部そのままになるので、間違いなく高脂血症になります。Q10は飲んだほうがいいです。

 

また、「運動」も大切なのですが、ここで言う運動はエクササイズに限りません。歩く、ガムをかむなど、規則正しく繰り返す反復動作すべてが運動と呼べます。

 

こうしたリズム運動はセロトニン分泌、成長ホルモン分泌の改善につながります。

 

もちろん、走ったり、単純作業を反復する運動系は最良ですが、脳に対する規則的な刺激が、夜になればセロトニン分泌の材料となります。朝のうちにセロトニンをしっかり出しておかないと夜もしっかり出ないんです。

 

たとえば手でボールを握ったり離したりする運動もいいでしょう。反復動作といえば、ピアノも挙がりますが、これはどちらかというと脳の刺激。いずれにせよ、考えない、感じないと、脳が委縮し、老化につながります。

 

『ヘルスリテラシー』中村康宏・著 1,480円+税/主婦の友社

医師・予防内科医・米国栄養士・産業医・MPHホルダー(米国公衆衛生学修士)
中村 康宏先生

米国留学を経て、健康増進・健康防衛のための医療を提供すべく「中村康宏内科クリニック」を京都で開業。その後、日本初のアメリカ抗加齢学会施設認定を受けた「虎の門中村康宏クリニック」を東京で開業。一般内科診療、アンチエイジングを追求する女性への美容医療、外国人の企業検診や訪日旅行客へのヘルスケアサービス、IT企業の社長へジムの運動メニューまで考える「顧問ドクター」、産業医として、企業のメンタルヘルスに関する相談などの予防に特化した医療サービスを提供している。無料相談会も全国各地で実施、ぜひお運びください。

 

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