肌が1段垢抜ける!新人美容部員が叩き込まれるマル秘洗顔術
OTONA SALONE / 2019年10月20日 22時0分
こんにちは。ヨガインストラクター・ライターの高木沙織です。
最近ではヨガや食事についての記事を中心に執筆していますが、ライターとしてのスタートは10年前。それも、美容ライターとして月40本近くの原稿を書いていた時代があります。さらに遡ると、一番最初の就職先は『OTONA SALONE』読者のなかにも愛用者が多いと思われる某外資系化粧品会社でした。
とはいっても、それももうかなーり昔の話。なのですが、当時の研修で叩き込まれたさまざまな美容法、特に“落とす”ことについては、今も変わらず決まりを守っています。
コスメが映える肌を作れ
筆者が入社した外資系化粧品会社(ここからはA社)は、当時20代前半の私にとってはちょっと大人なブランドといった印象でした。当時、この年代の女子たちにとってはマスカラはL社、アイシャドウはC社(ご想像にお任せします)が人気だったから。A社はコスメもスキンケアも値が張るし、手が届かない存在というか。
そのため、美容部員の先輩方のメイクもどことなく大人っぽく洗練されて見えたのをよく覚えています。
新人研修は入社後すぐにおこなわれました。それぞれの席にA社のコスメがズラリと並べられ、「好きなものを使ってメイクを完成させなさい」というのが始まり。自己流メイクしかしたことのない筆者は、何となくの手探りです。その姿を研修担当者たちから見られるわけだから、緊張で手が震えてアイラインはガタガタ、マスカラはまぶたに付くわでそれはもう酷い仕上がりでした。顔を上げたくないような。
ですが、それを見た研修担当者が言った言葉は意外なもので、「メイクは今からたくさん練習するから下手でもいい。それより、コスメが映える肌を作りなさい」と。
「デコルテまでは100%顔と同じケア」を
美容部員の仕事にはコスメやスキンケアを販売するだけではなく、お客様の購買意欲を刺激することも含まれます。この言葉は当時の筆者に刺さりました。そのために、メイクのテクニックは繰り返し練習する、だけどいくら質のよいコスメを使ってもそれが映える“肌”でないといけないと教えられます。
そこで次にチェックされたのが、クレンジング・洗顔。
なんと、そのどちらも首を通り越してデコルテまでおこなうのです。これって、当たり前ではありませんよね?
その目的は……
(1)ファンデーションを塗ったときに「顔と首の色が違う」という現象が起こらないようにするため
(2)シャツやVネックのTシャツが制服なので、露出部分の肌を最大限に美しく保つため
(3)白く美しいデコルテはレフ版代わりになって肌を美しく見せてくれるから
なるほど。「デコルテまでは100%、顔と同じケアをしてください」との言葉にも納得したのも束の間。研修室でクレンジング・洗顔の様子を見て回る担当者に、「首がザラザラしていますね、普段からちゃんと洗顔していますか?」と注意された同期を横目に、自分のところに来る前に必死にゴシゴシと洗ったのも懐かしい思い出です。
ミルククレンジングと週1回のゴマージュを徹底
そんな我々に勧められたのが、ミルククレンジングと週1回のゴマージュ。
クレンジングにもオイルや水タイプなどいろいろありますが、朝からしっかりとメイクをして照明の明るい売り場に長時間立つのは肌にとって思った以上に過酷。メイク直しもマメにするため、筆者は乾燥や赤みが出ることがしばしばあり悩ましかったです。これは、美容部員でなくてもメイクをして長時間過ごす女性は共感してくれる人が多いのではないでしょうか。
では、なるべく肌への負担が少なく、優しくメイクオフできるものといったら? ミルククレンジングでしょう。それも手を使ってクレンジングをおこないます。コットンによって肌表面に細かな傷がつくのを防ぐこと、毎日の肌状態を自らの手で確認することが大切だから。当時、「クレンジングは落とす力が強いものがよい」と思っていたのですが、肌を守りながら優しく落とすことがよいのだとこの頃にすり込まれました。過度な摩擦により色素沈着も防げますしね。
洗顔はみなさんがすでにおこなっているような泡をしっかり立てて、手が肌に触れないような力加減で洗う。これは一緒。
週1回のゴマージュは、肌のごわつきや毛穴の黒ずみ、くすみ対策として取り入れるよう勧められました。A社のゴマージュは当時から今でも人気のロングセラー商品で、乾いた肌に塗り、マッサージをして乳化させ汚れを浮き出させるというもの。スクラブ素材を含まず、刺激を抑えながら使用できるのがポイントが高かったです。マッサージ中に感じられる温かさや洗い流した後の肌のしっとり、ツルツル感ときたら病みつきでしたね。化粧水の浸透もグンとよくなって、モチッとした肌がよみがえりました。
もちろん、クレンジングも洗顔も、ゴマージュもデコルテまで。それぞれの消費量は多くなりますが、肌の調子がすこぶるよく、自信を持って仕事に臨めていたのはこの教えのおかげだと言えるでしょう。
これは、今でも守っているルール。優しく落とす、それもデコルテまで。スキンケアは汚れが落ちているからこそ効果を発揮するものだと思ってください。
今のスキンケアを見直そうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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