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「とうかんに」ではありません!「等閑に」の読み方、知っていますか?

OTONA SALONE / 2019年10月30日 11時30分

1つの文字に複数の読み方がある漢字。そんな漢字の読み方の中には、漢字1文字1文字からは想像できないような読み方が当てはまることもあります。

そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。

「等閑に」の読み方、知っていますか?

「等閑に」という漢字を見て、思わず「とうかんに」と読んだ人も多いのではないでしょうか。「等閑」だけであれば「とうかん」という読み方もあります。ですが、送り仮名「に」がつくときに「とうかん」と読むのは間違いです。

ただ「等閑」を「とうかん」と読むときと、クイズの答えである読み方「〇〇〇〇」と読むときの意味はほとんど同じです。

「等閑(とうかん)」の意味は、

物事を軽くみて、いいかげんに扱うこと。〇〇〇〇。

引用元:小学館 デジタル大辞泉

「等閑(〇〇〇〇)」の意味は、

① 真剣でないこと。いいかげんにして、放っておくこと。また、そのさま。
② 深く心にとめないこと。あっさりしていること。また、そのさま。

引用元:三省堂 大辞林第三版

です。

正解はこちら!

「なおざりに」です。

「とうかん」と「なおざり」で意味がほとんど同じ理由は、「気にもとめない」「本気でない」「おろそかにする」の意味を表す「なおざり」という言葉と、漢語「等閑」が同じ意味を表していたからです。「等閑」が「なおざり」と読めるのではなく、同じ意味の漢字を当てた言葉だったんですね!

また似ている言葉に「おざなり」があります。「おざなり」と「なおざり」はいい加減な言動を表す言葉ではありますが、以下で示すように絶妙に違いがあります。

  • おざなり
    自分で意識的いい加減な言動をして、その場逃れをしようとする
  • なおざり
    注意深くないことを指す。そのため、自分では意識せずにおろそかな結果になったときの言動として使う。

「仕事を“なおざりに”した」と言うと、おろそかな結果になった理由について注意されるだけで済むかもしれませんが、「仕事を“おざなりに”した」と言ってしまうと、「わざとやったのか!」と怒られてしまうかもしれません。

参考文献

  1. 等閑(なおざり)-語源由来辞典
  2. おざなり (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」

 

≪レビューライター 片山香帆さんの他の記事をチェック!≫

 

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