沢尻エリカ、オトコたちがチラチラ見せる「堕ちるオンナを見たい」願望

OTONA SALONE / 2019年11月22日 21時0分

沢尻エリカ、麻薬取締法違反で逮捕。
トップ女優と薬物という組み合わせは驚くべきことでしょうが、なーんか納得してしまったのはなぜでしょうか。私にとって、もっともビックリした芸能人の薬物事件はのりピーこと酒井法子の覚せい剤でした。

 

人気女優の薬物逮捕の元祖は、のりピーだった

改めて、のりピー逮捕の経緯をおさらいしましょう。

 

夫が渋谷の路上で職務質問を受け、覚せい剤を持っていることが判明。夫に呼び出されて職務質問に立ち会ったのりピーも任意同行を求められるものの、「子どもを預けているので、引き取ってから行きます」と約束し、いったんはその場を離れます。

 

ですが、子どもを別の人に預けて姿を消したのでした。

 

アイドルの夫が覚せい剤逮捕では、イメージが悪すぎる。気に病んだのりピーが自殺を図ったらどうしよう、と当時の所属事務所はやきもきしますが、事件は思わぬ展開を見せます。

 

のりピーの自宅から、覚せい剤とのりピーの唾液が付着した吸引機が発見されたのでした。

 

覚せい剤は所持か使用で逮捕になりますから、のりピーのジャーニーは体内から覚せい剤を抜くための時間稼ぎだったわけです(大量の水分を取って、サウナや温泉に入り、汗とともにシャブを出すそうです)。

 

知人に付き添われて警察に出頭したのりピーは、ロングヘアを切り、染めていました。これは悪いおクスリをしている人が証拠逃れをする時の技で、髪には覚せい剤反応が出ることからヘアカットをし、毛染めで髪の色素を薄くして、さらに覚せい剤反応を出にくくするのだそう。

 

往生際が悪いというのか、几帳面というべきか、どちらにしてもすごいタマだというのが私の感想でした。

 

「沢尻に甘い」男性コメンテーターたち

沢尻に話を戻しましょう。

 

ワイドショーはいっせいにこのネタにとびついたわけですが、男性陣のコメントに私は笑ってしまったのでした。

 

沢尻は来年の大河ドラマに準主役クラスで初出演することを決めています。好事魔多しといいますが、最悪のタイミングでの逮捕。同じく大河ドラマ出演者で薬物というと、ピエール瀧のコカイン逮捕が浮かびます。二人とも同じ悪いことをしたはずなのに、どうもコメンテーターの印象は違うようです。

 

たとえば「サンデーLIVE!!」(テレビ朝日系)に出演中の東山紀之。

 

ピエール瀧のときは、「多くの人が集まって作った作品がお蔵入りになるのは、つらい」という内容のコメントをしていましたが、今回の沢尻は「たかが薬で人生を終わってほしくない」といきなり沢尻擁護。

 

お次は「サンデージャポン」(TBS系)。

 

ピエール瀧が逮捕され、出演した作品が差し替えや公開中止になることについて、テリー伊藤は「自粛しすぎだと思う人もいるかもしれないが、作品を見ている方が『この時にやってたんだ』と思われてしまうから」と厳しい措置を評価しています。

 

しかし、沢尻に関しては、「芸能界で唯一無二の存在、圧倒的に美しい」「吉永小百合、夏目雅子に近い存在」「そのうち、復帰するだろうけど」「(犯罪歴という)脛にキズを持ったけれど、これが彼女の伝説になる可能性がある」となぜか「復帰前提」の擁護を展開したのでした。

 

ラストは俳優の佐藤二郎。かつて沢尻と共演していましたが、沢尻と名指しこそしてないものの、連続ツイートをしていました。

 

「事実なら。事実でないと祈るが、事実なら。君と呑むといつも芝居の話になった。『メンタルは芝居が好きなオッサン』と君に言った。だから君と呑むのが愉しかった。事実なら、君の行為は、君も、君の才に惚れた人たちも、君の大好きな芝居も、全て汚す。事実なら、大馬鹿野郎という言葉しか出てこない」

 

「とにかく奴が、もうちょい上手く世渡りとかできねえのってくらい馬鹿で不器用で正直な奴が、少なくとも芝居の事だけはスゲエ真面目に考えてたよってことを、それを知る一同業者として、それだけはとにかく書き記しておきたかったんだよロッケンロール」

 

その「清らか像」はいったい何なのか。いちばんのとばっちりは

薬物事件を起こしてしまった沢尻は、仕事熱心でまじめ、つまり純粋な人だと言いたいのでしょうが、まじめだろうがふまじめだろうが、オトコだろうがオンナだろうが、法律に触れることをしたから、お縄を頂戴するんです。

 

のりピーの時もそうでしたが、男性は「清らかな女が純粋すぎたゆえに転落した」と思いたいのではないでしょうか。

 

ピエール瀧も沢尻も警察の取り調べに対し、長い間違法薬物に手を染めていたと話しています。

 

薬物に手を出した理由はそれぞれでしょうが、二人ともやめなくてはいけないことは頭でわかっていたけれど、結局やめられなくて、捕まってしまったというだけの話ではないでしょうか。

 

有名人が薬物逮捕でされると、ガンガン報道されるのがカネ勘定の話です。芸能人にとってCMは効率よく稼げるおいしい仕事だそうですが、その分、契約違反にも厳しい。

 

恋愛スキャンダルや離婚をしないという条項が入っていることもあるそうですから、ましてや警察のお世話になったりした場合は、高額な違約金を払わなくてはいけないでしょう。

 

沢尻のCMや大河ドラマの違約金は5億円にものぼると報道されています。お金なら払えば済みますが、大河ドラマはスタッフを再収集してセットを作り、さらに全俳優を集めて撮影をしなおさなければならない。

 

降板した沢尻の代役を立てることになるでしょうが、そのクラスの女優はとっくにスケジュールが入っているでしょう。NHKはあらゆる意味で、頭を抱えているのではないでしょうか。

 

そういった現場を慮ったのでしょうが、立川志らくは「グッとラック」(TBS系)で、「薬がやめられないなら、CMや大河を引き受けるべきではない」と語っていました。

 

薬物事件の報道が示す芸能人のつらさ

こういう報道を見ていると、誰も人間としての沢尻を心配していないなと思うのです。

 

きれいな女優だから、いい女優だから復帰させてやろうという意見は、思いやりのようにも見えますが、結局は己の(性)欲、もしくは単なる好き嫌いではないでしょうか。

 

違約金が云々という話も、それは芸能界のしきたりであって、私たち一般人にはなんの関係もない。

 

クスリをやっているなら、CMや大河を引き受けるなという意見に至っては、金銭的な迷惑をかけないのが一番大事なことで、薬物の使用なんか本人の問題だから知ったこっちゃないという意味にとれなくもない。

 

沢尻は警察の取り調べに対し、10年以上も多種類の薬物を使っていたと話しているそうですが、一般人でもこういう人はいるでしょう。ワイドショーはそういう時にどう対応すればいいのか、誰に相談したらいいのかについては触れていません。

 

「人に迷惑をかけて、なんてことしてくれたんだ」という芸能界寄りの論理で叩くか、「強いエリカ様を演じていた」という変な擁護(強く見える人がみんな薬物に手を出すわけではありません)の二択で、単なるバッシングのネタでしかない。

 

結局、沢尻の周りの人は、彼女のカオ(外見)とカネ(商品価値)でしか見ておらず、人間として大事にしてくれている人はいないような印象を受けます。

 

しかし、それは芸能人としての宿命でもあります。商品価値のない人は人間扱いをされないのがルールの世界だからです。多くの人に愛されて肩書をつけつつ、肩書のない自分を愛してくれる人も見つけなくてはならないとは、芸能人とはなんて因果な商売でしょうか。

 

これは芸能界に限った話ではない。私たち「パンピー」の心得は、次ページ

アラフォー女性は覚せい剤に注意?

薬物というと、若い人のものとか、反社会的な組織の人のものというイメージを持っている人も多いでしょうが、実際はそうでもないようです。

 

今年の頭に、毎日新聞社の常務の妻である40代女性が覚せい剤の所持使用で逮捕されました。20歳近く年上の夫は全く気付いていなかったそうです。まぁ、わかっていて行政機関に相談しても、実際のところ何かできるわけでもないのが現状のようです。

 

「女性セブン」(小学館)によると、この女性はキャリアウーマンで「目鼻立ちがはっきりした美人で、自己主張が強いタイプ」「写真や音楽が趣味で、流行に敏感」「SNSも使いこなす」など、リア充であると見られていたそうです。

 

昭和の大映ドラマでは、悪者のスナックのママが、ホステスを逃げられなくするために覚せい剤を打ったりしていましたが、今は悪い意味でカジュアルになっているようです。

 

同誌によると、他の薬物と比べて、覚せい剤の乱用は中高年の女性の比率が高いそうです。考えられる理由としてはお金がかかるので、ある程度お金のある中高年しか手を出せないことや、更年期の不安から手を出してしまう人も多いそう。ネットで簡単に買えるのも原因にあげられるでしょう。

 

そう言えば、2008年には高級住宅街白金で、覚せい剤を売りさばいたとしてイラン人が逮捕されました。マトリが証拠固めのために撮影した映像をニュースで見ましたが、女性が次々と現れて、鮮やかな手つきで覚せい剤と金銭を交換していましたっけ。

 

女優だから、顔立ちが華やかだから、夫の社会的地位が高いから。私たちはそういうわかりやすいもので相手を判断してしまいますが、その人がどんな気持ちで生きているかなんて、わかるわけはないという当たり前のことを思ったりしました。

 

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