【完全解説】冷え性に「半身浴はNG」の場合も?冷えタイプ別の対策は

OTONA SALONE / 2019年12月1日 7時30分

こんにちは、神戸市垂水区にある漢方薬店「CoCo美漢方」の田中友也です。鍼灸師、国際中医専門員の資格を取り、日々、薬店と鍼灸院で皆さんの健康相談に乗っています。

今月のテーマは多くの方が悩んでいる「冷え性」。

昔はほとんど女性の悩みでしたが、最近は男性でも冷え性で悩む方が多いのです。

昔に比べ筋肉量が減っている、運動不足、冷たい飲食物が増えている、薄着の人が多い、などが大きな原因と言われています。

今回はそれとは別に、東洋医学的な観点から「冷え性対策」をご紹介していきます。

 

実は冷え性には、大きく「気血不足」「瘀血」「陽気不足」の3つのタイプがあります。

まずは、自分が当てはまるのがどれか、チェックしてみましょう。

最後には全タイプが共通して使える「カイロを活用した冷え解消法」の解説も掲載しています!

 

まずは自分のタイプを把握!チェックリスト

以下の当てはまる項目に☑をつけてください。☑が多かったところが自分のタイプです。2つ以上のタイプが同時に出ているケースもあります。太字は各タイプの代表的な症状です。

 

 

1・気血不足(17項目)→ 5つを越えたら対策を読んで!

 

□ 特に手足の末端が冷える

□ 動悸、息切れ

□ いつも疲れを感じる、疲れやすい

□ よく風邪をひく

□ 手足が重だるい

□ 食欲不振

□ 下痢、軟便

□ 顔色が青白い

□ 爪が割れやすく、枝毛や抜け毛が多い

□ 乾燥肌で、小ジワが気になる

□ 貧血になりやすく、立ちくらみやめまいが起こりやすい

□ くよくよ、イライラする

□ 気分が落ち込みやすい

□ 眠りが浅い

□ 便意はあるが、便秘がち

□ 月経の量が少ない、生理周期が長くなりやすい

□ 舌の色が淡い、周りに歯形がついてる

 

2・瘀血(13項目)→ 5つを越えたら対策を読んで!

 

□ 体の冷え、それに伴うジンジンした痛み

□ 慢性的な肩こり、肩の痛みがある(マッサージに行くと楽になる)

□ 頭痛・偏頭痛持ち

□ 目の下にクマができやすい

□ シミやそばかすが多い、気になる

□ 顔色がくすんでいる

□ 唇や舌の色が暗い・紫色の斑点がある

□ 舌裏の静脈が怒張している

□ 子宮筋腫や卵巣腫瘍がある

□ 月経不順

□ 生理痛がひどく、レバーの様な塊が出ることがある

□ にきび跡がある

□ 便秘気味

 

3・陽気不足タイプ(13項目)→ 6つを越えたら対策を読んで!

 

□ 手首や足首、特に下半身(お腹、腰、下腹部など)まで冷える

□ お風呂につかってもすぐ冷える

□ 冷えると関節や腰が痛くなる

□ 腰痛

□ むくみ

□ 元気がない

□ 尿トラブル(頻尿、膀胱炎、尿の出が悪いなど)

□ 尿が透明で、大量に出る

□ オリモノの量が多い

□ 寒い日やクーラーにあたると体調が悪くなる

□ 夏でも寒がり

□ 冷たい飲食物が苦手

□ 舌がボテっとして、舌苔が白い

 

いかがでしたか?

では、ここから先は、当てはまるタイプの「原因と対策」を解説します。

 

1・「気血不足」タイプの原因と対策は

■原因

気血不足は一般的には一番多く、特に月経を伴う女性に多いタイプです。

身体を温める働きのエネルギー「気」と、全身を巡って栄養と温かさを届ける「血」が不足することで、冷えが起こります。

気と血はセットで不足しやすいので、生理や出産、睡眠不足が続いた時などに特に冷えが強くなります。

若い女性にもよく見られるので、生理の時は冷やさないように注意し、薄着や冷たい飲食物の摂り過ぎないように工夫しましょう。

また気血を生み出す源は胃腸なので、胃腸が弱っている時も冷えには注意しましょう!

 

■気血不足を改善する食べ物

  1. トマト、イチゴ、クコの実、ナツメ、プルーン、ぶどう、人参など「赤い食べ物」。
  2. 黒きくらげ、黒ゴマ、黒豆、牡蠣、ひじき、海苔、黒米、黒砂糖など「黒い食べ物」。
  3. ほうれん草など緑黄色野菜、レバー、豚肉、カツオ、大豆製品など積極的に食べましょう!
  4. 人参や肉類、サツマイモ、かぼちゃ、豆類、きのこ類、お米など「気を補うもの」。

 

■気血不足を改善する生活習慣

1.ホットヨガや岩盤浴、半身浴などで汗をかき過ぎない

必要以上の汗をかくと、体の潤いと一緒にエネルギーである「気」も消耗してしまいます。気と「血」はお互いに支えあっているので、気を消耗すると、一緒に血も消耗することになります。

疲れている時や血虚体質の人は、あまり汗をかき過ぎないようにしましょう!

 

2.睡眠不足やスマホ、PCの見過ぎで目を酷使しすぎない

「血」は眠っている間につくられます。

また、目をよく使うと血を消耗します。

夜更かししながらスマホやPCを見る事は、血を作ることが出来ず、消耗していくのでかなり血不足になります。

出来るだけその日のうちに寝て、寝る1時間前にはスマホやPCを見るのはやめて、ゆっくりリラックスした時間を過ごしましょう。

 

3.脂っこい、甘い、味付けの濃い食事は避ける

身体の元気や血をつくる根本は脾(胃腸)です。

脂っこい、甘い、味付けの濃い、冷たい飲食物を摂り過ぎると、脾を弱らせます。

脾が弱ると元気や血を上手く作れないので、慢性的な元気、血不足になります。

たまには自分のご褒美に脂っこい、甘い物など食べても良いですが、基本はお粥やお味噌汁などあっさりした温かい和食がオススメです。

温かい食事で胃腸を元気に、体を元気にしましょう!

 

 

2・「瘀血(血液ドロドロ)」タイプの原因と対策は

■原因

このタイプも男性、女性に関わらず、すごく多いです。

「血」には全身に栄養や潤いを届けるだけでなく、全身を温める働きもあります。

しっかりと血が全身をスムーズに巡っていれば、体は冷えずに、温かくいられます。

しかし、血行が悪くなると体の隅々まで温かい血が行き渡らなくなり、特に手や足先など末端冷え性が起こりやすくなります。

 

■瘀血を改善する食べ物

  1. 玉ねぎ、生姜、韮、ニンニク、ニンニクの芽、らっきょう、桃など「体を温める物」。
  2. 黒きくらげ、黒ゴマ、黒豆、牡蠣、ひじき、海苔、黒米、黒砂糖など「黒い食べ物」。
  3. 鰯、鯖、秋刀魚など「青魚」。
  4. 青梗菜、サフラン、よもぎ、シナモン、ウコン、酒粕、納豆、お酢など意識して摂りましょう!
  5. チャイや紅茶(黒糖入)、ローズティーなどでティータイムはリラックスしましょう。

 

■瘀血を改善する生活習慣

1.体を冷やさない

水が氷になるように、血も冷えると循環が悪くなり、体は冷えます。

特に冬はより体は冷えやすく、血液は滞りやすくなります。

ますは服装で冷やさない工夫をしましょう。

特に首、手首、足首の「3首」は皮膚も薄く、大きな血管が通っているので、マフラーや手袋、靴下で冷やさないようにしましょう。

また、しっかりお風呂につかって、冷えた体を温め、全身の血流を良くしましょう。

 

2.ストレスや疲れを溜め過ぎない

ストレスや疲れが溜まり過ぎると、元気が不足したり、気の滞りが起きるので、一緒に血の流れも滞り、冷えます。

自分なりのストレス発散法でストレスを溜めすぎないようにし、疲れを感じたらその日はいつもより10分でも良いので、早く寝るように意識しましょう。

ストレスを強く感じた時は、血管が収縮し、手足が冷たくなっているのを感じる事があると思います。

そんな時は深呼吸をしましょう!

血管がホッと緩み、血流が一時的に改善し、手足も少し温まりますよ。

 

3.長時間同じ姿勢でいない

長時間のスマホやPCなどで同じ姿勢でいたり、目を酷使することも血流を悪化させる原因に。

少なくても1時間に1回は腕を回して方を動かしたり、背伸びをして血流が滞らないようにしましょう。

出来れば部屋を一周したり、ストレッチなどもするようにしましょう。

もちろん普段からウォーキングやヨガなどで適度に体を動かす事がオススメです。

 

3・「陽気(温める力)不足」タイプの原因と対策は

■原因

このタイプが冷えの症状としては一番重く、手首や足首、お腹、下腹部まで冷えを感じ、お風呂で温まってもすぐに冷えてしまいます。

陽気には身体を根本から温める力があり、この陽気が不足すると身体を温める力が弱くなり、冷えを感じるようになります。

このタイプは高齢者や虚弱体質、慢性病の方、病気で体力が落ちている方などでよく見られます。

 

 

■陽気不足を改善する食べ物

  1. 羊肉、牛肉、ネギ、生姜、エビ、かぼちゃ、さくらんぼ、桃など「体を温める物」。
  2. ニラ、紫蘇、生姜、山椒、ネギ、唐辛子など「辛味のある物」。
  3. シナモン、山椒、八角、グローブ、フェンネル、小茴香、シナモンなど薬味。
  4. 紅茶、チャイ、葛湯、みそ汁など「体を芯から温めてくれる物」。

■陽気不足を改善する生活習慣

1.冷えから体を守る

これはこのタイプの方は「冷やさない事」が一番大切です。

特に若い女性では冬でも薄着や素足を出しながら、冷たいタピオカミルクティーを飲む。なんて方も多いと思います。

これは絶対ダメです。

しっかりマフラーや手袋、コート、ダウンジャケットなど衣服で防寒し、温かい飲み物やカイロなどで徹底的に体を冷えから守りましょう!

2.元気や血を充実させる

体の元気や血が不足していると、冷えによるダメージを受けやすくなります。

元々体の弱い方、高齢の方、疲れが溜まっている方、睡眠不足が続いている方はまずしっかり休んで体の元気と血を回復させましょう。

食事も出来るだけ温かく、あっさりした和食にして、元気や血液を作る源である胃腸の負担を軽くしてあげましょう!

3.ぬるめのお風呂にゆっくりつかる

ついつい時間がなかったり、めんどくさいからと言ってお風呂よりシャワー派の方も多いと思います。

ですが、このタイプに方は体の芯から冷えています。

40℃前後のお風呂に10~20分程度、ゆっくりつかりましょう。

身体も芯からポカポカ温まって、体も心もリラックスできますよ。

特に冬は、少し面倒でもお風呂に入る習慣を身につけましょう!

 

全タイプ共通!「カイロ」はこの位置に貼れば体の芯からポカポカに

カイロも活用できます。

まず、腰にある「命門」「腎兪」のツボにカイロを貼りましょう! 下半身の冷えや腰痛の予防に良く、腰に1枚貼れば2つのツボがカバーされます。

また、肩甲骨の間辺りにある「風門」は上半身を温め、風邪の予防をしてくれます。

 

これでも寒い場合は、お臍の上にもう一枚カイロを貼りましょう!

※カイロはかぶれや低温やけど防止のため、肌着の上から貼るようにしましょう。

 

冷えは普段の習慣や食事によっても引き起こされます。

出来るだけ冷たい飲食物は控えめに、衣服はしっかり防寒するようにしましょう!

また、マフラーやフード、カイロを貼るなど工夫して風門と命門、腎兪を守り、外から寒邪を体に入れないように、冷えを予防しましょう!

うっかり薄着などで冷やしてしまった時は、お味噌汁やスープなど温かい飲み物を飲んで、お風呂にゆっくりつかり、風門辺りにドライヤーを当てて、冷えを発散させましょう!

しっかりと体質によって対策をうって、今年の冬は冷え知らずで過ごしましょうね!

 

 

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