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近視ですと言い張る私に医師は…「遠近両用コンタクト」はどうだった?|100人の老眼#4

OTONA SALONE / 2020年1月18日 20時0分

40歳くらいを境に、周囲から急激に「困る」と声が上がりはじめること。

典型が白髪と老眼ではないでしょうか。

最近なんだか目が見えにくいけど。認めたくないけれど。もしかして、これが老眼?

オトナサローネでは「老眼」にまつわる40代のリアルな声に向き合います。

今回はエッセイストの近藤ともさんのお話です。

【100人の老眼#4】

もう「老眼」のことを笑えない

目がよく見えなくなったのはいつのことだっただろうか。

30代の後半くらいから、「もう老眼だよ」という友人もちらほらいたが、「まさかそんなことはないでしょ」と思っていたのだ。

思えば「老眼」って名前がよくない。ぜったい認めたくない意思を持ってしまって対処が遅れる。

最近はやりの「スマホ老眼」だってもっと言い方を変えればよいと思うのだ。

まあ、「スマホ老眼」にかかるような若者は「老眼」もまたキャッチ―な言葉として、楽しめるのかもしれない。

 

コンビニで目を細めてカロリー表示を確かめていたら「明らかに老眼の人だよ」と言われたのがまだ一昨年くらいだ。

 

気がついたら読みたいものを遠くに置いていた

そこからは転がるように目が悪くなった。

目が悪いのだ。老眼じゃないのだ。近視が進んだのだ。

そう思ってコンタクトレンズを新しくしに出かけた。

 

バイト眼科医のようなお兄さんに「遠くは見えますか?」「近くは見えますか?」と矢継ぎ早に聞かれ、

「はあ」「見えるような」「見えないような」……そんなサンプル文字を掲げられても、特に読みたくないしなあ、気分がのらないから意識が散漫になる。

すると今度はメニュー表のようなものを手元に持ってこられて、「見えますか?」と問われる。

「このくらい見えたらいいんじゃないですか?」とほとんど誘導されている。

手元近くが見えるかどうかなんて、考えたことなかったの!

 

初の「遠近両用コンタクト」に困惑

困惑しているうちに、「クーポンでお安くなりますし」と買うことになった「遠近両用コンタクト」。

お会計は……驚きの金額!

 

1枚の値段じゃないんだ!

 

「遠視用」1枚分と「近視用」1枚分なのね!

 

ワンデーなのも割高なのかしら?

 

違うメーカーさんのはもっとお安いのかなあ。迷う暇もなく渡され、なんとなく「遠近両用」にショックを受けたけど、老化にはあらがえない。

 

きっとあちこちよく見えるだろうなあ。

 

そんな期待もつかの間、あのこれ、遠くも見えないし近くもそんなに見えないし、なんなの?

 

しかも微妙にベースカーブがあってなくて痛いんですけど……。

 

お会計でビビって1月分しか買わなくて正解だった~!

 

その後は普通のコンタクトに戻した。

 

やはりこちらのほうが安心。小さい文字、読みづらいけど。

 

左目は純粋に近視がひどくなって、眼精疲労がすごいけど。

 

それでもまだ普通のコンタクトでいいと思った。

 

サングラスの「カチューシャ遣い」みたいでしょ

若いころ、サングラスをカチューシャのように頭の上に掲げている人を見て、

わーイケイケだなあなんて思っていたけれど、

 

いまは自宅で近視用メガネを頭の上に掲げている毎日である。

 

いまのところ、鼻先にずらす方式はまだ採用していない。

そして、真の老眼鏡をお試ししても、まだちょっとぼんやりする。

 

まだ猶予はある。

しかし確実に、わたしの眼はむしばまれている。

眼鏡をかけたとき、自分の部屋の散らかりように愕然とする。

 

若い人にしか聞こえないモスキート音があるように、

きっと老人にしかわからないワームの存在があり、

その姿を見つけるために、我々は老眼鏡を装着する日を迎えるのである(まるで着裳だ)。

 

 

【編集部より】

目の疲れ、老眼に関するアンケートを実施中です。3分程度で終わります。ぜひご協力ください。

>>こちらから

 

≪著述者 近藤 ともさんの他の記事をチェック!≫

 

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