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「きしょくばむ」ではありません!「気色ばむ」はなんと読む?

OTONA SALONE / 2020年1月22日 11時30分

漢字にはさまざまな読み方があります。中には、同じ漢字表記であっても全く違う読み方ができるものも。そんな漢字に翻弄されて、読み間違えた経験がある人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、意外と読めない漢字クイズを出題します。

「気色ばむ」と書かれていたら、あなたはなんと読みますか?

「気色ばむ」とは、

1 怒ったようすを表情に現す。むっとして顔色を変える。
2 それらしいようすが現れる。
㋐花が咲きそうになる。
㋑出産のきざしが現れる。
3 意中をほのめかす。
4 意味ありげな態度を見せる。

引用元:小学館 デジタル大辞泉

を意味します。

日常生活で使う機会はあまりないかもしれませんが、「怒りなどの気持ちが顔に表れること」を表す際に使います。

そんな「気色ばむ」ですが、「気色」を「気色悪い」などの「きしょく」と読んだ人も多いことでしょう。しかし「きしょくばむ」は間違い。

正解はこちらです。

「けしきばむ」です。

現代では「けしきばむ」と読む「気色ばむ」は「けしきばむ」ですが、古典では「きしょくばむ」と読む場合もありました。ただ、その時には「気負いこんだ顔つきをする」など、現代の「気色ばむ(けしきばむ)」とは異なる意味で使われていたようです。

とはいえ、「気色」は読み方によって大きく意味が異なるわけではありません。

け‐しき【気色】

1 物事のようす。自然界のありさま。
2 何かをしようとする、また、何かが起ころうとする、きざし。けはい。
3 表情や態度に現れた心のようす。顔色。
4 それとなく示される内意。意向。
5 わずかに感じられるようす。ほんの少し。
6 上位者の受け。おぼえ。

き‐しょく【気色】

1 心の状態が外面にあらわれたようす。顔色。表情。きそく。

㋐あるものにいだく感じ。気持ち。気分。
㋑病気などの身体的状態によってもたらされる気分。体調。容態。
㋒ある事柄に対する意向。内意。要望。
3 風や雲の動きに表れる大気のようす。きそく。

引用元:小学館 デジタル大辞泉

「きしょく」と読んでも問題ないような気もしますが、「気色ばむ=けしきばむ」だと覚えておきましょう

 

最後に「気色」の読みの豆知識をご紹介。

「気色」には「けしき」と「きしょく」の読み方がありますが、これらは発音の由来が異なります。

  • けしき:呉音
  • きしょく:漢音

です。

  • 呉音:遣唐使などが当時の長安付近の発音を学んで持ち帰る前に、日本に定着していた音
  • 漢音:遣唐使などが長安付近から持ち帰ってきた発音

そのため「きしょく」は「けしき」よりもやや新しい発音だと言われています。

参考文献:「気色ばむ」日本語、どうでしょう?

 

≪レビューライター 片山香帆さんの他の記事をチェック!≫

 

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