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知らないと恥!「雨模様」=「雨が降っている」ではない。正しい意味は?

OTONA SALONE / 2020年2月29日 12時0分

普段何気なく使っている日本語。しかしその表現の中には「一般的に広く使われている意味が、実は本来の意味ではない」なんてことも。

そこで本記事では、間違いやすい言葉のクイズを出題します。

「雨模様」が表しているのはAとB、どちらでしょう?

テレビやラジオで「全国的に雨模様になっています」という表現を聞いたことありませんか?

「全国的に雨模様になっています」と聞くと、「ああ、今日は雨が降っているんだなあ・・・」と思う人が多いと思うのですが、実は「雨模様」が表す本来の意味は・・・

Bの「今にも雨が降りそう」です。

雨が降ったりやんだりしている状態を指すのではなく、今にも雨が降りそうな状態のことを指すのが本来の「雨模様」の意味です。

とはいえ、文化庁が発表した「国語に関する世論調査(平成22年度)」で、「外は雨模様だ」をどのような意味で使うかアンケートを実施したところ

  • 雨が降りそうな様子(本来の意味)43.3%
  • 雨が降ったりやんだりしている様子(本来の意味ではない)47.5%

と、本来の意味ではない使い方で捉えている人が上回りました。

そのためテレビやラジオでは、本来の意味「今にも雨が降りそう」だけでなく、雨が降ったりやんだりする様子、天気が荒れている様子を表す際「〜模様(もよう)」という表現が使われています。ただし放送業界では、本来の意味ではない使い方をする際は、雨や風の様子を具体的に説明するよう心がけていたり、解釈が分かれる表現ということから天気予報では使わないようにするなど工夫を凝らしています。

そもそも言葉は変化するものです。「現代で『正しい』とされているものも、かつては『誤用』されていた言葉だった」なんてこともあります。今では「雨模様」はAとB、どちらの意味もになっています。本来の意味を学びつつ、柔軟に使いこなしていけるといいですね!

参考文献

  1. 瀬崎圭二, 『正しい日本語どっち? 500』46ページ, 平成28年5月20日, 株式会社 彩図社
  2. 「雨模様になる」は正しい? NHK放送文化研究所

 

≪レビューライター 片山香帆さんの他の記事をチェック!≫

 

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