安倍昭恵「奇行オバサン」に近づく芸能人のこれだけの腹黒さ
OTONA SALONE / 2020年4月3日 21時0分
芸能界は最初にやったもの勝ち。
先週、西川史子センセイについて、こう書きましたが、「日本初」の方法で、マスコミ界に殴り込みをかけたのが、社会学者の古市憲寿氏ではないでしょうか。
学者がテレビに出ること自体は、さほど珍しくありません。こういうときは大抵専門家としての意見を求められますが、古市氏の場合、専門家の枠を超え、ワイドショーやバラエティー番組へと進出しています。文壇デビューも果たし、書いた小説は芥川賞候補になるなど、マルチに活躍をしています。
オジサンよりオバサンと親しくしたほうがトク?
古市センセイのすごいところは、「オバサン転がし」に目をつけたことだと思うのです。
若い女性が力のある男性に気に入られて、チャンスを手に入れるというのは古今東西よく聞く話です。その「気に入られる」というのは、本当に能力を評価されることもあるでしょうし、男女の関係になることもあるでしょう。
日本は要職につく女性が少ないため、どうしても男性に「気に入られる」ことが出世の条件になってしまうわけですが、考えてみると、実はこの方法はリスクがとっても高い。
日本は女性の貞操にうるさい国です。男女が合意の上で関係を持っても、責められるのは女性だけ。男女の関係でチャンスを得たとしたら、周囲からいろいろ言われるでしょうし(チャンスをあげた男性は責められません)、男女の関係でなかったとしても、周囲には「〇〇さんのお気に入り」とあてこすられるかもしれません。
しかし、これがオバサンと若い男性だと、かなり印象が違ってくるのです。
オバサンが若い男性にチャンスをあげたとしても、男女の関係だと見る人は少ないのではないでしょうか。それは、オバサンを「性的価値が低い」と勝手に決めつけている人が多いから。
若い男性がオバサンみたいな魅力のない存在を、相手にするわけがない。そういう「思い込み」があるために、「男女の関係であるわけがない」とみなされて、チャンスをあげたオバサンも若い男性も悪く言われないのです。
しかも、同じアプローチをとる男性はほとんどいないので、ライバルのいないブルーオーシャンです。
SNSが生まれる前から、オバサンは横のネットワークを発達させてきた
古市氏はそのあたりのカラクリをわかっているのではないでしょうか。
新潮社の名物女性編集者である中瀬ゆかり氏が「AERA.dot」で連載していた「50代ボツイチ再生工場」によると、古市氏はLINEを使っていない社会的地位のあるジジババを狙ってインストールを代行してあげ、その後は秘書を通さずに直接食事に誘うそう。
「ボクらの時代」(フジテレビ系)に出演した中瀬氏によると、古市氏は「林真理子センセイにLINEでふぐ食べたいとねだった」「書きあがった小説を、天下の真理子センセイに読ませて感想を求めていた」など、甘えん坊ぶりを発揮。真理子センセイも笑って、甘えさせてあげているようです。
世の中で活躍しているのは、圧倒的にオジサンが多いと思いますが、オバサンのすごいところは活躍している女性は少数派だからこそ、横のネットワークがすごいところではないかと思うのです。
亡くなった田辺聖子センセイは実業家や芸術家などで活躍している女性を集めた「聖子会」という会を主催していたそうです。
このように、数が少ないからこそ業種を越えて、交友を持っている可能性が高い。
また、本人に実力がなくても、夫の社会的地位が高い場合、妻のお願いを周囲は「夫からの命令」と同義だとみなしますから、可及的速やかに物事が進むでしょう。
となると、力を持っているオバサンにかわいがられると、違う分野の成功した女性をマッハ(死語)で紹介してもらえる可能性が高くなるわけですから、オバサンと仲良くするのは効率がいいと言えるでしょう。
人脈と実力を持った「オバサンすごろく」の“上がり”は、言うまでもなく、総理大臣夫人と言えるでしょう。
インスタを見るとわかりますが、古市氏は安倍昭恵夫人とも懇意なようです。
いつもやらかしてきた、昭恵夫人のお騒がせヒストリー
さて、その昭恵夫人がまた叩かれています。
新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため、政府は「換気の悪い密閉空間」「大勢がいる密集場所」「間近で会話する密接場面」の“三密”を避けるように呼び掛けています。オリンピックの延期が決まり、小池都知事も連日、記者会見を開くなど、本当に今、日本はヤバいのだと言えるでしょう。
そんな中、「週刊ポスト」(小学館)が、「安倍昭恵夫人『森本疑惑』渦中に『桜を見る会』で芸能人とバカ騒ぎ」と題して、写真を掲載しました。
昭恵夫人とNEWSの手越裕也や、モデルの藤井リナら総勢13名が桜の木の前で撮った写真が流出し、ネットでは「何やってんだ」という抗議の声が上がります。
安倍総理は「レストランの敷地内の桜のもとで撮ったもの」「東京都が自粛を求めている公園での花見のような宴会を行っていたという事実はない」「レストランに行ってはいけないのか」とキレていましたが、レストランで十数人の会合を持つことは「間近で会話する密接場面」にあたるわけですから、アウトでしょう。
新型コロナウィルスに感染したいという人はいないでしょう。SNS時代、有名芸能人こそ、行動に気を付けないと叩かれてしまう。
にも関わらず、手越や藤井リナが昭恵夫人とご一緒するのは、彼女が総理大臣夫人だからでしょう。政治家はなんだかんだ言って力を持っていますから、親しくしていれば有形無形の恩恵があるはず・・・
と私は思わないのです。
昭恵夫人の“奇行”は今に始まったことではありません。
2015年の「女性セブン」(小学館)は、深夜二時に昭恵夫人が大ファンだった布袋寅康をバーに呼び出し、しなだれかかって首筋にキスをしたと報じました。
単なるオバサンなら拒否できたでしょうが、総理大臣夫人には逆らいづらいという意味では、セクハラやパワハラではないでしょうか。
その後もスピリチュアルが高じたのでしょうか、小池百合子都知事との対談では、「『日本を取り戻す』ことは『大麻を取り戻す』ことだと思っています」と発言していたことを「週刊現代」(講談社)が報じています。
昨年の「即位の例」では、総理大臣夫人という立場にありながら、場違いなベルスリーブドレスを着て、着物の格の取り合わせも間違うなど、「何やってんだ」の連発。
あれだけのポジションにある人なら、教えてくれる人がいそうなものなのに、教えてもらえないのか、それともご本人がガン無視なのか。どのエピソードから考えてみても、安倍一族もしくは官邸付近では浮いた存在なのではないでしょうか。
新型コロナ問題で、森友問題や「桜を見る会」は置き去りにされた感がありますが、国民はバカではない。
「妻は佐川元理財局長と国を提訴へ 森友自殺〈財務省〉職員自殺遺書全文公開『すべて佐川局長の指示です』」と題打った3月26日号の「週刊文春」(文藝春秋社)は完売したそうです。森友問題に国民が関心を寄せていることの表れと言えるでしょう。
力があれば、いいオバサンとは限らない
夫の立場を考えず、人命が失われたことに配慮するそぶりも見せず、自分をヨイショしてくれる人をはべらす昭恵夫人。要は自分のことしか考えていないわけで、こういう人がだれかにチャンスをあげられるとは思えないのです。
誰かに誰かを紹介するというのは、口で言うほど簡単ではありません。一歩間違うと、自分の信用を失いかねないので、もともと人を見る目も必要ですし、ある程度のアフターケアも必要でしょうし、トラブルが起きたら間に入らなくてはいけないかもしれません。
そういう面倒くさいことができるのは、「面倒なことをしてもらった」経験がある人、業界のトップを走ってきたがために、業界そのものに恩義を感じて後継者を生み出す責任感を持つ人ではないでしょうか。人を紹介してもらう有難さや、難しさを知らない人が絡むと、かえってトラブルに発展してしまうかもしれません。
力がない人は、力のある人に引き上げてもらわなくてはいけないのが、現実です。しかし、力がある人がみんな、「きちんと」ひきあげられるかはわからない。立場の弱い者こそ、相手が信用できるかを見極めないといけないのかもしれません。
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