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「返信ください」はかなり失礼?メールでやらかすうっかりミスまとめ

OTONA SALONE / 2020年9月17日 8時0分

「〇〇を返信ください」「〇〇に参加くださいまして……」「〇〇を利用ください」。

このような誤った日本語が、世の中にはびこるようになってきました。

今回は、相手に失礼にならないメールの書き方をご紹介します。

 

1・相手から返信をもらいたい場合の正しい書き方

★失礼回避策1「ご」をつける!

まず「返信」を丁寧にします。「ご返信」です。次のように変わります。

  • お帰りになりましたら、回答をご返信ください。
  • 今すぐ、回答をご返信ください。

 

「ご」をつけてこれで大丈夫です。文末を丁寧にし、もっと丁寧な文にもできますね。

  • お帰りになりましたら、回答をご返信くださいますよう、お願い申し上げます。
  • 今すぐ、回答をご返信いただければ幸いです。

 

★失礼回避策2「して」をつける!

さて「回答を」と着いた場合は少々複雑です。

「返信」の前に「〇〇を」ときた場合は、「返信」は「返信する」というサ行変格活用の動詞となります。

 

動詞ですから、「する」または「する」の変化形になっていなければいけません。「回答を返信する」「回答を返信して」という形なら良いということです。

  • お帰りになりましたら、回答を返信してください。
  • 今すぐ、回答を返信してください。

 

ね。正しい言い方は本当にしっくりきます。もちろん丁寧にもできます。

  • お帰りになりましたら、回答を返信してくださいますようお願い申し上げます。
  • 今すぐ、回答を返信していただければ幸いです。

 

このように、「〇〇を返信ください」という誤用は「ご」を入れるか「して」を入れるかすればOKなのです。
何も難しいことではありませんので、トライしてみましょう。

 

★普段よく間違いやすい表現

 

同じように「〇〇を」をつけたら「ご」か「して」をつけて正しい日本語にできる例でよく使われるものを、あと4つ紹介しますね。

× 書類を送付ください。
〇 書類をご送付ください。
〇 書類を送付してください。

 

× 記事を活用ください。
〇 記事をご活用ください。
〇 記事を活用してください。

 

× 懇親会に参加くださいますよう……
〇 懇親会にご参加くださいますよう……
〇 懇親会に参加してくださいますよう……

 

× 当店を利用いただき感謝申し上げます。
〇 当店をご利用いただき感謝申し上げます。
〇 当店を利用していただき感謝申し上げます。

 

返信する、送付する、活用する、参加する、利用する。

漢字の部分はどれも名詞ですが「する」をつけることで動詞になります。

その場合は「する」に当たる部分をしっかりと書くことが大切なのです。

名詞のままにしたい場合は「ご」をつけ「いただく」「くださる」などをつけて丁寧にしましょう。

 

次に、文頭につけがちな「お世話になっております」がどんな時に印象が良くないのか、それぞれの場合で言い換えパターンをお教えします。

2・「お世話になっております」がどんな時に印象が良くないのか

ケース1・まだ「お世話」をされていない相手

まだ世話をしていない場合、つまり、まだ関係が始まっていない場合の「お世話になっております」は、とんちんかんな挨拶となります。特にこのパターンが多く、私も少し「世話を先に約束された」印象を持ったことがあります。
「お世話になっております」という文面に「いやいや、まだ契約していないし」と突っ込みを入れたことも。
この場合は、次のような書き出しが良いでしょう。

  1. 突然のメールで失礼いたします。
  2. 初めてメールを送ります。
  3. このたび、〇〇の件ではお世話になります。

1と2は全く初めての場合です。おきまりの文句ですが、この文のあとは、丁寧に自己紹介をしましょうね。
3は他の場面、例えば対面である程度話が済んでいて、「では続きはメールで」となったような場合です。その時は「初めまして」はおかしいので、このようなパターンになります。そして「お世話になっております」ではなく、それこそ未来の約束「お世話になります」となるわけです。

 

ケース2・「お世話」どころではないお付き合いがある

1とは反対で、むしろ、とてもお付き合いがあり、特に相手が大変に世話をしているということを自覚している場合、この「お世話になっております」では誠意が足りないと感じられてしまうこともあるようです。つまり「え?そんな簡単なお礼で済ませて本題に入っちゃうわけ?」というようなパターンです。こんな場合は、もちろんお礼を蕩蕩と述べても良いのですが、お礼がメインの内容ではないメールの場合は、本題の方が伝わらない可能性も。その時は、しっかり挨拶することで、ガッカリ感を払拭できます。

  1. 日頃はご愛顧くださいまして、ありがとうございます。
  2. いつもお引き立てくださいまして、ありがとうございます。
  3. 毎度格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。

ものすごく形式的ですが、ここはきっちり挨拶し、礼を尽くしましょう。ただひとつ、ポイントがあります。普段のメールと使い分けることです。このフレーズを毎回毎回書くのは、「お世話になっております」を連発するより「形だけ」という印象がより強くなってしまいます。業務が動いてメールを頻繁にやり取りするような時に、毎回書くのは中断し、少し時間を置いた時などに活用するようにしましょうね。

 

ケース3・1日に何度もやりとりをしている

頻繁にやり取りする場合、または逆に、久しぶりにやり取りした時に「お世話になっております」という言葉を目にするのは、形式的に感じ、しらける場合があります。「これは、テンプレートなんだな」「あ、予測変換なんだな」と思ってしまいますよね。そのような場合には、メールのやり取りの頻度が分かる言葉をきちんと入れたり、迅速な返信を感謝する言葉を述べたりしましょう。

  1. たびたび失礼いたします。
  2. ご返信ありがとうございます。
  3. 大変ご無沙汰しております。

1と2は、頻繁にやり取りをしている最中に使う言葉、3は久しぶりにメールを再開する場合に使う言葉として良いでしょう。3の場合は、ご無沙汰したことをお詫びする言葉を添えても良いでしょうね。

 

便利な言葉こそ、むやみに多用しないよう気をつけましょう。

ようするに、「お世話になっています」というのは、とても便利な言葉というわけです。日常場面では、メールよりも、もっともっと使用頻度が高い言葉だと思います。そこに甘えないことが、デキるビジネスウーマン。気遣いが言葉に表れること、そしてありきたりな言い回しを使わないことで、印象が良くなるチャンスでもあると思います。

 

これはNG!「お世話様です」

もっとラフな感じの言葉で「お世話様です」がありますが、この「お世話様です」は「ご苦労様です」と同じで、年上には特に失礼な言葉に当たりますので、注意が必要です。目上の人が軽く挨拶するには良いのですが、お客様相手には使わないように気をつけたいものです。

 

3・「お願い致します」は間違い?

★動詞の「致す」は漢字です!

「致します」は「致す」の丁寧な言い方です。「致す」が「ます」をつけて「致します」になったのですね。ですから、「それは私が致します。」のようにダイレクトな場合は漢字になります。なお、「不徳の致すところ」は丁寧にしようと「不徳の致しますところでございます」とすることはできませんのでご注意ください。

 

★「〇〇いたします」の場合は、ひらがなで!

それに対し、「〇〇いたします」の場合は、補助動詞「〇〇する」の謙譲表現です。

例1 元「失礼する」の謙譲表現「失礼いたします」
メールの実例
×突然のご連絡失礼致します。
〇突然のご連絡失礼いたします。

例2 元「用意する」の謙譲表現「用意いたします」
メールの実例
×資料はこちらで用意致します。
〇資料はこちらで用意いたします。

例3 元「挨拶する」の謙譲表現「挨拶いたします」
メールの実例
×「後日こちらからご挨拶致します」
〇「後日こちらからご挨拶いたします」

例4 元「お詫びする」の謙譲表現「お詫びいたします」
メールの実例
×「このたびの失礼をお詫び致します」
〇「このたびの卒例をお詫びいたします」

例5 元「欠席する」の謙譲表現「欠席いたします」
メールの実例
×「来週の会議を欠席致します」
〇「来週の会議を欠席いたします」

例はこれくらいでいいでしょうか。漢字を使う例、使わない例、だいたいのイメージがつかめたと思います。このように「〇〇する」の謙譲表現とする場合の「いたします」はひらがなで書くと良いのです。

 

≪主婦の友社 OTONA SALONE編集部さんの他の記事をチェック!≫

 

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